2006 Fiscal Year Annual Research Report
三昧聖史料の分析にみる近世・近代葬送従事者に関する研究
Project/Area Number |
17520459
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Research Institution | Kokugakuin Tochigi Junior College |
Principal Investigator |
菅根 幸裕 國學院大學栃木短期大学, 日本史学科, 教授 (10279557)
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Keywords | 三昧聖 / 空也堂 / 空也遠忌 / 茶筅 / 宗教史 |
Research Abstract |
前年度に引き続き、京都市中京区の空也堂極楽院において、所有史料を整理し、袋詰め・目録化する作業を行った。 また、データベースに、史料番号・発行年月日・西暦・形態・表題・内容・発給者・発給者肩書・受取人・受取人肩書の項目を設定し、個々の史料の情報を入れている。史料が当初の予想量をはるかに越え、全体の整理を終了するには至っていない。また、前年度は、史料のうち主要と考えられるものを抽出して、35ミリカメラ及びデジタルカメラで撮影したが、今年度からは、全史料について改めて撮影を行っている。 空也堂系三昧聖の伝承した縁起・絵巻については、京都空也堂に伝来する『空也上人行状絵伝』の撮影を行った。 空也系三昧聖の伝承する踊念仏等の年間行事については、京都空也堂で開催された空也遠忌について取材・撮影を行った。 また、名古屋市の空也堂別院仲田大真会において、彼岸会・降誕会・盆供養・報恩講・空也遠忌などについて取材・撮影を行った。同様に岐阜市の空也堂岐阜別院の空也遠忌について取材・撮影を行った。 京都府立総合資料館では、京都市中京区にいた空也堂極楽院末の三昧聖関係史料について、閲覧・撮影を行った。 岡山大学付属図書館では、岡山県笠岡市小野家等に伝わる空也堂配下の三昧聖「茶筅」関係史料につき、閲覧・撮影を行った。 本年度は、京都市空也堂極楽院史料について、前年度の280点から、550点に史料整理数をのばすことができた。しかし、史料が次々と発見され、当初の予定をはるかに越える点数となり、データベース化が遅れていることが反省点である。
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