2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17520471
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
石川 禎浩 Kyoto University, 人文科学研究所, 准教授 (10222978)
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Keywords | 東洋史 / 中国史 / 社会主義 / 文化様式 |
Research Abstract |
研究計画の最終年度にあたる本年度は、これまでに中国(国家図書館、中国社会科学院近代史研究所)、アメリカ合衆国(国立公文書館、スタンフォード大学フーバー研究所)などで収集した文献資料をもとに、中国の社会主義文化、とりわけ中国共産党における文書作成と会議様式について、総合的な分析を行った。分析の過程で、延安整風時期の中共の組織運営と文化政策がその後の中国における社会主義文化に決定的な影響を及ぼしていることが判明したため、11月から12月にかけて中国の陜西省・甘粛省・北京に赴き、資料調査と史跡調査を行った。また、11月21日には、資料調査に赴いた西北大学社会科学系で学術講演「20世紀初的"黄帝熱潮"初探:中国民族主義的一個来源」を行い、専門家にたいしてこのたびの研究の一端を披露することができた。 また、研究代表者である石川は、この科研費による研究の展開にあわせて、平成18年度より「中国社会主義文化の研究」を掲げる共同研究会を実施し、中国における社会主義文化の諸相を、中国文学、史学、社会学を専門とする研究者とともに検討してきたが、本年度も継続して研究会を定期開催し、本年度は15回の会を開催した。本研究の成果は、研究論文の形で公刊したほか、中国社会主義史研究者が6月にパリで開催した国際学会「Mao as a historical subject歴史的対象-毛沢東」(主催者:フランス社会科学高等研究院)において発表し、高い評価を得た。
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Research Products
(5 results)