2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17520522
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Sapporo Gakuin University |
Principal Investigator |
鶴丸 俊明 札幌学院大学, 人文学部, 助教授 (50188645)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高倉 純 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助手 (30344534)
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Keywords | 北海道 / 旧石器 / 細石刃 / 剥片剥離技術 / 使用方法 |
Research Abstract |
研究目的-申請時の目的と研究の進捗状況- (1)既存の発掘資料であり、細石刃石器群の比較研究を行ううえできわめて重要な資料でありながら、未報告となっている資料について、基礎的な整理作業と記載報告をおこなう。 現在、対応中の未報告の資料は、北海道美幌町本町3遺跡の16万点の旧石器時代遺物である。過去数年間で水洗・注記と位置データのPC入力は完了。今年度の研究費によって、遺物の図化を進めた。図化すべき資料を3000点と予定しているが、過去に1200点余を終了しているので、残りは1700点である。そのうち今期は400点を終了した。 (2)細石刃の剥離技術と使用方法の復元。 3年前に試作した油圧剥片剥離機の調整と事前実験を繰り返した。調整はほぼ完了し、今秋から本実験を開始する。この機械では、剥離時の圧力を測定できるが、さらに加圧方向の測定も可能にすべく試行している。 細石刃の使用方法の復元に関しては、細石刃に残された使用痕分析が基本となる。今期は細石刃31000点の第1次観察とその結果のデータ入力を終了した。今後はこれらの統計的処理に進むことになる。 なお、本研究が対象とする資料は未報告資料であるため、年度毎の研究成果の発表は差し控える。最終年度に資料報告書と研究報告書を同時に公にする予定である。
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