2006 Fiscal Year Annual Research Report
総合商社のグローバル化とローカル化に関する研究:レギュラシオン理論からの分析
Project/Area Number |
17520541
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
宮町 良広 大分大学, 経済学部, 教授 (50219804)
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Keywords | 経済地理学 / グローバル化 / ローカル化 / 総合商社 / レギュラシオン |
Research Abstract |
本研究の目的は,総合商社を対象として日本企業のグローパル化とローカル化の相克をレギュラシオン理論の視座から解明することである。研究期間の2年目である平成18年度においては,本研究を遂行するための基礎資料となる総合商社関係の業界誌2誌(パックナンパーを含む)と書籍,レギュラシオン理論分野の書籍を購入し,前年度に引き続いて分析に取り組んだ。また前年度に東京およびロンドンの大手商社各社を訪問し実施した聴き取り調査の記録を整理し,さらにその際入手した社内資料とあわせて基盤的分析資料を作成した。前年度中に,ホームページ公開の資料や業界誌資料を使って整理済みであった各社の従業員数や財務に関するデータを土記社内資料を用いて精緻化した。 前年度中に相手の都合により調査が延期になっていた大予商社1社について,平成18年4月に同社・東京本社を訪問し,世界各地の業務活動を統括する部門の長に面会し,聴き取り調査を遂行した。同調査では,世界各地の現地法人や支店,駐在員事務所の組織とグローバルな業務統括体制,世界各地における地域戦略,APEC/NAFTA/EUなどの地域的経済組織への対応,進出先での従業員のローカル化の現状と課題などについてインタビューした。次に平成18年5月に開催された経済地理学会大会のラウンドテーブル(特定テーマに関するシンポジウム)において,本研究課題に関する中間報告を行い,複数の参加者から質問を受け,今後の研究の深化につながる有意義な議論が展開できた。学会報告と議論の内容の一部は『経済地理学年報』に掲載された。
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Research Products
(1 results)