2005 Fiscal Year Annual Research Report
フランス生命倫理刑法の適用実態及び犯罪予防対策に関する調査・研究
Project/Area Number |
17530054
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
島岡 まな 大阪大学, 高等司法研究科, 助教授 (20222036)
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Keywords | 医事法 / 生命倫理法 / フランス刑法 / フランス法 |
Research Abstract |
平成17年度は、1994年に交付されたフランス生命倫理法(憲法、民法、刑法的観点から総合的に検討された包括的法律)が、交付から10年を経過して大幅に改正された2004年の生命倫理改正法に関する研究に着手した。 そのために、平成17年12月22日〜平成18年1月10日に第1回現地(フランス)調査を行い、前半はグルノーブル第2大学図書館で資料収集を、後半はパリ第1大学・ラブルース教授訪問・インタビュー及び資料収集を行い、フランスにおける医事刑法体系および2004年生命倫理改正法の研究を行った。 平成18年2月24日〜3月12日には第2回現地調査を行い、パリ第1大学ラブルース教授管轄の医事法に関する図書館(Centre de recherche en droit des sciences et techniques=CRDST)において、資料収集・精読を継続するとともに、法、倫理、科学に関する国際協会(Association Internationale, Droit, Ethique et Science)事務局長クリスチャン・ビック氏を訪問し、インタビューを行った。ここでは、フランス生命倫理法をめぐる様々な問題点に関するレクチャーを受けた。さらに、パリ第10大学における国立科学研究センター(CNRS)研究員ベリヴィエ女史のセミナーに参加し、フランス人学生と日仏における生命倫理法に関する情報交換を行った。 平成17年10月1日付けで科学研究費の追加交付を受けた関係から研究機関が短く、今年度は資料収集と現地調査・インタビューに終始し、その研究成果をまとめる時間がなかったが、平成18年度初頭に現在までの研究を論文にまとめて発表する予定である。
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