2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17530101
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Research Institution | Tokyo University |
Principal Investigator |
高橋 進 東京大学, 大学院法学政治学研究科, 教授 (40009840)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
元田 結花 北海道大学, 創成科学共同研究機構, 特任助教授 (20292807)
安井 宏樹 神戸大学, 大学院法学研究科, 助教授 (60396695)
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Keywords | 政権交代 / 戦後西欧政治 / 比較政治学 / ドイツ政治 / イギリス政治 / フランス政治 / イタリア政治 |
Research Abstract |
1.政権交代の政治学というプロジェクトの狙いは、主として2つあった。一つは戦後西欧諸国の政権交代の事例研究を実証的に行なうこと。2つめは、政権交代に関する政治理論を考察することであった。 2.第1の目的は、「東京大学COE先進国における《政策システム》の創出」と協力して、まず試論的に参加者(本プロジェクトの研究分担者以外にも協力者も求めた)。その成果は、COEのOccasional Paper「政権交代の政治学」としてすでに刊行済みである。その後研究会を重ね、各自の論文を検討し、現在論文の加筆・修正中であり、今年度ないしは来年度に東京大学出版会から本として刊行されることになっている。ちなみに扱う国は、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、オランダであり。後述するようにそれに理論編が加わる予定である。 3.2つ目の目標は、政権交代の政治理論が少ないため、現在研究代表者である高橋 進が、その理論モデルを研究中であり、先の東京大学出版会から刊行予定の本に収録することにしている。内容は、まずレジーム変動と政権交代の中間にあるセミ・レジーム変動といえる政権交代を抽出することにある。そのため分析レベルを3つに区別し、第1のレベルとして、政治的思潮の変化(例えばサッチャリズムから第3の道へ)がどのように生起するのかに焦点をあてる。第2のレベルとして政党システムの再編成を扱う(例えば日本の55年体制の崩壊とそれと同時に起きた政党システムの再編)、第3のレベルは政策の問題であり、与野党間の政策距離の違いが政権交代にどのような影響を与えるのかというのが具体的内容である。 4.以上の研究の付随的なものとして、21世紀に入った西欧主要国では変調がみられるため、先のCOEとも協力して、COEのOccasional Paperとして「変調するヨーロッパ政治」を刊行した。加えて、これもCOEと協力してEUに関するシンポジウムも開催(2005年9月)し、それもCOEのOccasional Paper, EU Symposium : The EU Constitutional Treaty and the Future of Projectを刊行した。 〔以上〕
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