2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17530177
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
柳川 隆 Kobe University, 経済学研究科, 教授 (60247616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉野 一郎 名古屋商科大学, 経営学部, 教授 (90267922)
播磨谷 浩三 札幌学院大学, 経済学部, 准教授 (90347732)
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Keywords | 規制改革 / 競争政策 / 民営化 / 垂直統合 / 垂直分離 / 鉄道事業 |
Research Abstract |
平成19年度は、平成17〜18年度に行ってきた、(1)ネットワーク産業における企業の規制と競争に関する理論研究をまとめること、(2)イギリスの鉄道における垂直分離(上下分離)に関する調査のまとめを行うこと、(3)北海道における鉄道の廃線の地域経済に対する効果の調査研究、を行った。 (1)については、柳川隆「新しい日本型産業組織に向けて-競争促進と投資確保のための民営化」(三谷直紀編『人口減少と持続可能な経済成長』第5章、勁草書房、2007年11月、所収)と題した論文にまとめた。日本における民営化や規制が競争促進の視点からみると不十分であること、競争を促進しつつ必要な投資を確保していくために垂直分離を活用した政策がありうることについて述べた。 (2)については、柳川隆・播磨谷浩三・吉野一郎「イギリス旅客鉄道の規制と効率性」と題した論文にまとめた。イギリスの鉄道をとりあげ、垂直分離の歴史的経緯と成果および問題点をまとめるとともに、その生産効率にもたらした経済効果について実証的に検証した。 (3)については、播磨谷浩三「鉄道廃線による地域経済への影響に関する検証-北海道東部地域におけるケーススタディ」と題する論文(未刊)としてまとめた。国鉄民営化に際して採用された政策が廃線につながったこと、そして社会の変化が廃線をもたらしたとともに、廃線が社会的効果について検討した。地方鉄道維持のための垂直分離の活用についての共同研究を継続する予定である。
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Research Products
(2 results)