2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17530178
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
光多 長温 鳥取大学, 地域学部, 教授 (60314564)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 達也 鳥取大学, 地域学部, 教授 (40379615)
後藤 和雄 鳥取大学, 大学教育総合センター, 助教授 (00140533)
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Keywords | 政策評価 / 政策効果 / VFM (Value for Money) / 地域データ分析 / 政策効率性追求 / 産業連関モデル / 一人当たり所得 / 大規模プロジェクト |
Research Abstract |
研究は、自治体政策評価のシミュレーションモデル構築に関するいくつかの面からのアプローチを行った。 第一に、地域の特性を研究するために、一人当たり所得、失業率、公共投資額等70項目の地域データ時系列をデータ収集が可能な限り集め、これをベースに地域特性の分析を行った。即ち、時代区分ごとに地域特性類似グループ形成の分析(その時代に取られた政策との連関性についての分析)を行った。 第二に、具体的な政策と政策効果の事例調査として、青森県むつ小川原と北海道苫小牧のわが国を代表する大規模プロジェクトを例に取り、その政策形成の経緯、現実の政策実施の経緯、その効果について、現場の方々からのヒアリングを含め現地実査を行った。この中で、政策が経済、社会的背景を抜きにしては考えられないこと、及び経済、社会のベースの激動の前には政策の見通しが困難なことを実感した。 第三に、政策形成及び評価のわが国及び世界的動向の調査を行った。わが国及び世界(イギリス、フランス、アメリカ)について、その動向の調査を行った。これらの結果、政策形成及び評価が、効率性の追求に向かっていること、及びその検証のあり方が多様化していることについて認識を新たにした。特に、政策形成については、世界各国共に、行政の役割とその実施主体としての行政、民間、NPO等、多様化していること、その中で最もVFM (Value for Money, Best Value)が高い政策を採択し、これを様々な段階ごとに評価していることを理解した。 第四に、特定の自治体を取り上げ、数量的的政策目標と政策手段との整合的な関連付けを行うために、数量的モデルによる分析を行った。産業連関モデル的な構造問題に入る前の基本的ナマクロの枠組みモデルを構築して、政策評価指標と、政策手段との関係についての分析を行った。政策手段としては、様々な数量的指標について種々、感度分析の結果、公共投資、財政支出、地方税制等の指標により分析を行った。
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Research Products
(7 results)