2007 Fiscal Year Annual Research Report
集団的及び個別的労使紛争に係わる司法と行政による問題解決制度の理論的・実証的研究
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17530183
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
福澤 勝彦 Nagasaki University, 経済学部, 教授 (00208935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 省三 長崎大学, 経済学部, 教授 (50182126)
須齋 正幸 長崎大学, 経済学部, 教授 (40206454)
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Keywords | 交渉 / 労使紛争 / 非正規労働者 / 非協力 / 協調 / パート労働法 / バーゲニング・ゲーム |
Research Abstract |
本年度は、非正規労働者の増加がわが国労働市場に及ぼしている影響の検討し、パート法の改正や派遣法の役割などを踏まえて、これらの問題がどのように労働者個人あるいは労働組合の行動に影響をあたえるのかについて、制度と実態の双方から研究を行った。さらに司法において労働審判制が始まり、その労使紛争問題における影響がについて検討をし、非協力ゲームにおける協調を達成するうえでの情報の完全モニタリングとの関連について考察をおこなっている。これは交渉における労使紛争解決の理論的位置づけを明確にすることにつうじるものである。さらに、九州労働委員会連絡協議会において、不当労働行為における混合組合の申し立て人適格について」への意見発表を行い、各労働委員会委員との意見交換をおこなった。 またわが国の企業が、外資系企業として海外においてどのような労使関係を形成しているのかの調査を中国青島および上海のヒアリング調査を通じて行った。その成果については、学会において報告を行った。 ま理論面の研究は、ゲーム理論を用いて、先手-後手の問題がどのように外部性にどのような影響を与えるのかについて理論的な検討を行い、それらの成果は論文として派票すると共に、学会において報告をおこなった。これらの研究により、交渉のゲーム論の基礎付けをおこなった。
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