2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17530200
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
駄田井 正 久留米大学, 経済学部, 教授 (60236784)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 紘二 下関市立大学, 経済学部, 教授 (60038065)
松尾 匡 久留米大学, 教授 (70258383)
西島 博樹 長崎県立大学, 経済学部, 助教授 (90352418)
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Keywords | 自然共生度 / 地域パーフォーマンス / 筑後川流域圏 / 文化経済学 |
Research Abstract |
測定する自然共生度がどのような意義があるかを明確にするため、この自然共生度と住みやすさ・地域の魅力と関連する地域のパーフォーマンス、そして地域の持続可能性との三者の関係を考察することにした。平成17年度は、主に自然共生度の測定方法を確定し、5段階による技術的側面から測定を試みた。本年度は、この技術的側面からの測定を地域の産業の自然共生度を測定するのに用いる方法について考察し、そのための基礎的資料を収集した。この地域産業の自然共生度をもとに地域全体の自然共生度を測定する作業にとりかかる。対象とする地域は筑後川流域圏である。産業面からの自然共生度を国土利用面からの自然共生度と対照することで、流域全体の自然共生度測定の精度を高める。 一方、自然共生度に対応させる地域パーフォーマンスを測定するため、住民に住みやすさや地域の魅力についてアンケート調査と現地調査を行った。このアンケート調査から5段階によるパーフォーマンス測定値を得る。この段階付けと、地域の所得水準とは必ずしも一致しないので、地域の魅力を語るとき文化的側面からの考察が必要である。その点に関し、文化経済学の視点・方法について考察を行った。 自然共生度や地域パーフォーマンスを実際に測定する作業と平行して、自然との共生ということに関して、哲学的・思想的背景についても考察した。自然共生度や地域パーフォーマンスの測定値については、かなりの恣意性をともなうので、哲学的・思想的な補強が不可欠である。
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Research Products
(1 results)