2005 Fiscal Year Annual Research Report
金融異業種間統合の金融サービスに与える影響に関する基礎的研究
Project/Area Number |
17530277
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
箕輪 徳二 埼玉大学, 経済学部, 教授 (20157580)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥山 忠信 埼玉大学, 経済学部, 教授 (40185559)
相沢 幸悦 埼玉大学, 経済学部, 教授 (40284666)
伊藤 修 埼玉大学, 経済学部, 教授 (40312912)
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Keywords | アンバンドリング / 金融統合 / 金融コングロマリット / EU通貨統合 |
Research Abstract |
金融異業種間統合の金融サービスに与える影響を研究するため、EU通貨統合後のドイツの金融機関におけるそれを実態的に分析把握するため、フランクフルトにおいて日本銀行事務所、ドイツドレスナー銀行、ドイツ銀行でのヒアリング調査、ミュンヘンにおいて再保険会社、ヒッポフェアラアインス銀行でのヒアリング調査を行った。具体的には、EU中央銀行とドイツ銀行等の金融機関との関係、それの金融政策、金融業務・サービスについての現状・課題等の実態を中心にヒアリング、調査を実施した。ドイツドレスナー銀行、ドイツ銀行業務がEU中央銀行のおこなう金融政策等の受け入れについて、ドイツ特有なゆったりと、緩やかにその政策を受け入れており、EU中央銀行との政策上の強いコンフリクトはない等EU通貨統合後の、金融業務・サービス対する考え方を聞くことができた。 さらに、金融異業種統合による、金融・サービス業務としての証券化等について資料、有益な情報を得ることができた。ミュンヘンでは、再保険会社での金融業務の現状と課題、ヒッポフェアライアンス銀行では、保険会社による銀行統合による金融サービスの現状と問題点等有益な資料、情報を得ることができた。ヒポフェアライアンス銀行は、金融統合による金融・サービスの多様化による経営上のメリットの効果はまだ充分に現れていないとのことである。もともと、ドイツの金融機関は伝統的に金融商品(ヘッジファンドを含む)の取引により収益を獲得することを好まない性格があり、この側面からも金融取引は活発ではないとのことである。
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