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2005 Fiscal Year Annual Research Report

事業リストラクチャリングと組織能力の変革管理についての調査研究

Research Project

Project/Area Number 17530286
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

日野 三十四  広島大学, 大学院・社会科学研究科, 教授 (40379855)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井上 善海  広島大学, 大学院・社会科学研究科, 教授 (00310003)
村松 潤一  広島大学, 大学院・社会科学研究科, 教授 (30182132)
若林 直樹  京都大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (80242155)
原口 恭彦  広島大学, 大学院・社会科学研究科, 助教授 (20343452)
菊地 彰  広島大学, 大学院・社会科学研究科, 助手 (70363017)
Keywordsリストラクチャリング / 組織学習 / フィードバック学習 / フィードフォワード学習 / 組織文化 / 戦略 / 組織改編
Research Abstract

ここまで調査し得た事例について、成功しているリストラクチャリングの事例と、失敗しているリストラクチャリングの事例、あるいは一つの事例の成功した側面と失敗した側面を比較分析した結果、「組織の中・長期的発展に寄与し得る組織能力の発達と蓄積の成否を分けるものとはなにか?」という問いに対して、今後の研究を進めていく上での里程標となりえる、仮説を得ることが出来た。
即ち、成功した事例においては、組織の構成員一人一人の気づき等を組織に積み上げていくフィードフォワード学習と呼ばれる組織学習をしているか、或いは次のフィードフォワード学習を誘発するような仕掛けがなされた上で行われた、様々な組織変革に関わる施策を実施している。
その一方で失敗した事例においては、制度変更等を起点とする組織学習が、組織に従来からストックされているやり方を、只単に上から押しつけるだけの、フィードバック学習としてしか機能せず、その組織学習が一方通行となり、次のフィードフォワード学習のスパイラルを生み出すことなく終わっている。
以上のような考察から、組織の中・長期的発展は、組織の構成員や組織の下位単位におけるフィードフォワード学習を促進し、発展させ、その成果を蓄積させていくことで達成されるのではないかと、考えることが出来る。

  • Research Products

    (6 results)

All 2006 2005

All Journal Article (5 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] リストラクチャリングにおけるChange of Managementのプロセスと効果2006

    • Author(s)
      菊地 彰
    • Journal Title

      広島大学マネジメント研究 6

      Pages: 83-94

  • [Journal Article] 組織の中・長期的発展に寄与するリストラクチャリングの展開過程2006

    • Author(s)
      菊地 彰
    • Journal Title

      広島大学経済論叢 29・3

      Pages: 101-124

  • [Journal Article] 組織能力の変化とリストラクチャリングの手法に関する一考察2005

    • Author(s)
      菊地 彰
    • Journal Title

      広島大学経済論叢 29・1

      Pages: 79-103

  • [Journal Article] 中小サービス業における成長要因の研究2005

    • Author(s)
      井上 善海
    • Journal Title

      中小企業季報 132

      Pages: 1-7

  • [Journal Article] eマーケティングとe消費者2005

    • Author(s)
      村松 潤一
    • Journal Title

      「e-SCM」研究論文集

      Pages: 373-386

  • [Book] Inside the MIND of TOYOTA2005

    • Author(s)
      日野 三十四
    • Total Pages
      325
    • Publisher
      Productivity Press

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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