2005 Fiscal Year Annual Research Report
経営システムの設計方法の開発とその理論的研究-イノベーションを視野に入れて-
Project/Area Number |
17530303
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
黒須 誠治 早稲田大学, 大学院・アジア太平洋研究科, 教授 (20111221)
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Keywords | できる展開 / 用途開発論 / 用途開発方法 / システム設計法 |
Research Abstract |
どのようなシステムを設計するのか、そのシステムの目的を明確にすることは、システム設計にせよ、イノベーションにせよ重要である。目的を明確にするには、設計したいと思うシステムの目的をリストアップし、その中から最も重要と思われる目的を選択することが一つの方法である。ところが目的をリストアップする作業は、それほど簡単ではない。従来からワークデザイン法では、目的展開法を提唱していた。これは、"目的の目的は?"と自問自答しながら、目的を縦系列に展開し、リストアップしていく方法である。機能展開法ともいう。 目的は、一般に、「〜を・・する」という形式で表現する。たとえば「部屋を明るくする」。このことを理論的に研究し、また学生に講義していたところ、おもしろいことに気が付いた。少なからぬ学生が、「〜が(を)・・できる」という形式で展開するのである。たとえば、LEDという題で、この展開をする。すると「長寿命で明るくすることができる」と。そうなると「取り替え作業ができにくい場所にLEDをつけて、その周囲を明るくできる」というような表現が出てくる。さらに展開すると、「(メンテナンスの必要がないので)高い建物の外壁にLEDをつけて、その周囲を明るくできる」というような表現が出てくる。これはLEDの特徴をうまく使用して、いままでにない照明システムを設計するアイデアにつながる。筆者はこの例から発想し、この展開を「できる展開」と名付けた。「できる展開」による展開をすると、新しい用途を発想することができる。そしてその用途に沿った新しいシステムを設計できることに気づかされた。そこで、このことを理論的に整理し、方法化し、それを紀要に発表した。また、学生の講義も行った。現在、ある企業で応用実験しているところである。
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Research Products
(1 results)