2006 Fiscal Year Annual Research Report
戦略組織と社会的責任の研究-戦略論と組織論の架橋原理の探求-
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17530304
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| Research Institution | Waseda University |
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Principal Investigator |
大月 博司 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (50152187)
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| Keywords | 戦略組織 / 社会的責任 / 戦略化 |
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| Research Abstract |
組織論と戦略論の架橋原理を探求するため、昨年の事例研究を発展させ,理論仮説の更なる精緻化とその実証の精度を高める研究を行った。具体的には,昨年取り上げなかったわが国小売業界,通信業界の企業組織についても対象を広げ,現実に展開されている戦略組織の編成について,戦略と組織の関わりから検討した。その際,戦略組織の運営がどのように実践されているかを分析し,各組織に共通する因子を探りながら戦略組織の行動パターンを検討した。とりわけこの分析作業においては,昨年同様,時間軸を考慮に入れた場合と時間軸を超越した場合を想定したデータ事実の収集作業を行った。その結果,これまでの事例研究とサンプリング調査からも予見されたように,戦略組織の行動パターンに若干の変容パターンが見出された。
本年度は,こうした分析を続けながら,有効な戦略組織行動の社会的責任問題にも着目し,それを実現するメカニズムと理論モデルの解明,およびその方向性を探った。その成果の一部は,「組織変革をめぐる戦略化の諸問題」『経営戦略研究』第5号(2007)において公表された。
また本研究によって主張される戦略組織のパターン化を国内外の事実データで裏づけるために,アメリカをはじめとした諸外国における戦略組織構築の事例についても比較実態調査が必要なことから,本年度は,オーストラリアとシンガポールに赴き,現地の企業行動の実態について実態調査を行った。
以上から本年度の研究は,戦略組織の有効なパターン化の社会的責任問題の解明を進めることができ,今後のより豊かな研究成果の可能性を高めるものとなった。
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Research Products
(2 results)
