2005 Fiscal Year Annual Research Report
サプライチェーン・マネジメント(SCM)に関する基本的理論研究
Project/Area Number |
17530324
|
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
知念 肇 琉球大学, 法文学部, 助教授 (80227321)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
兼村 栄哲 駒沢大学, 経営学部, 教授 (50247243)
ロイ ラーク 流通科学大学, 商学部, 教授 (40248167)
|
Keywords | サプライチェーン / ロジスティクス / 物流 |
Research Abstract |
研究概要(研究目的、研究方法、研究成果等を記入する。) 平成17年度においては、基本的な書籍の収集及び研究会を3回行った。 研究会:1月12日(駒沢大学)発表者知念肇「SCMの概念について」ロジスティクス概念がなぜSCM概念に変わらなければならなかったかについての議論がなされた。Journal of Business LogisticsとInternational Journal of Logisticsの発刊当時の状況、QR(quick response)やECR(effective consumer response)の発想について議論がなわれた。 2月18日(琉球大学)発表者兼村栄哲「SCMと日本の流通システムについて」 日本の流通系列化の功罪について議論がなされた。高度成長期にメーカーはこぞって流通系列化政策を押し進めた。販売会社としてメーカーの販売部門を問屋化することになったのである。それによってメーカーは生産した全製品を販売会社に売るので資金的余裕ができ、新製品開発をスムースに展開することが出来た。その一方で販売会社は多くの在庫をかかえることになった。結果的に秋葉原に代表されるようなディスカウント市場をうみだしたのである。 3月22目(駒沢大学)発表者知念肇、兼村栄哲「新時代サプライチェーン・マネジメントについて」 情報化、経済のグローバル化はもはや止めるすべのない一大潮流である。絶えまなく変化する環境に臨機応変に対応するのがSCMの基本戦略である。製造段階のモジュール化、販売段階においてはマス・カスタマイゼーションが進み、それらを統括するシステムとしてERP等がSCM概念をもとに開発されている。 平成17年度における研究は、主に知念肇著『新時代サプライチェーン・マネジメント』白桃書房(平成18年9月発行予定)で紹介される。平成18年度においては、知念の著作を中心に議論が展開される予定である。
|
Research Products
(1 results)