2005 Fiscal Year Annual Research Report
電子化による簿記・会計の表示志向が社会に及ぼす影響の研究
Project/Area Number |
17530351
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
柴 健次 関西大学, 商学部, 教授 (40154231)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福浦 幾巳 中村学園大学, 流通科学部, 教授 (00149791)
工藤 栄一郎 熊本学園大学, 商学部, 教授 (30225156)
坂上 学 大阪市立大学, 大学院・経営学研究科, 助教授 (50264792)
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Keywords | 電子化 / 表示志向 / XBRL / 簿記 / 会計 |
Research Abstract |
初年度にあたり、以下の作業を行った。 1.大学におけるe-Learningの試み(中村学園大学と関西大学で実施) 中村学園大学「e-Learningによる簿記教育及び税牡教育の試み」 関西大学「e-Learningによる簿記教育の試み」 e-Learningシステム構築のアプローチ (ア)学習者・教師の役割をいかに考えるか? (イ)「教師中心」対「学習者中心」・・教育学における議論 (ウ)「教科主義」対「構成主義」・・知識と習得に対する理論的対立の問題 2.簿記問題のデータベースの構築(中村学園大学と熊本学園大学で実施) 典型的な簿記問題のデータベースの構築(3級レベルと2級レベル) 3.会計ソフト開発担当者へのインタビュー(関西大学と大阪市立大学が担当) PCA会計本社へ訪問の上、会計専門家とプログラマーとの協働に関する問題点の解明と目的として、インタビューを行った。 初年度においても以下の点が明らかになりつつある。 1.簿記・会計の表示志向は手書き時代の簿記・会計の発想を根底から覆す可能性がある。具体的には、記録・計算の道具の制約が複式簿記の発想を生み出していたが、その制約から解放されることによって、簿記・会計が情報処理一般に接近する可能性が認められる。こうした傾向は、会計ソフト開発の現場において、2つの異なる知を融合させるプロセスによって加速される。 2.簿記・会計が情報処理に接近するとしても、教育の現場において、伝統的簿記を教授する有効性は失われていない。
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Research Products
(7 results)