2007 Fiscal Year Annual Research Report
情報サービス業におけるSE職務の二極分化と新たな職務能力形成方向の分析
Project/Area Number |
17530361
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
藤井 史朗 Shizuoka University, 情報学部, 教授 (00145971)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西原 純 静岡大学, 情報学部, 教授 (30136626)
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Keywords | 製造業技術者 / 浜松 / SE / 地域コミュニティ / 経営戦略 / 情報職業 / コミュニケーション能力 / 中小企業 |
Research Abstract |
SEの職務能力形成の特徴について,浜松市の製造業企業及びそこでの技術者への調査から検討することが平成19年度の目的であったが,これに沿って次の調査研究を行った。 (1)浜松市製造業企業の技術者の形成過程とキャリア形成についての調査 浜松市の大手製造業企業,A社とB社の技術者で,静岡大学工学部、情報学部を卒業している方を対象とするアンケート調査及びインタビュー調査を行った。これにつき,A社の技術者95名からのアンケート回収を得,これについては,「A社に勤務する静岡大学卒業生の生活史と職場生活に関する調査報告書」として公表した。この中では,職場で一番求められている能力として,「リーダーシップ」,「コミュニケーション能力」,「開発力」などが多く挙げられており,やはり技術者集団の運営、調整能力の必要性が確認された。また,B社の技術者については,15名にインタビュー調査を行い,現在,分析、整理中である。 (2)浜松市中小製造業企業の経営戦略構築におけるIT活用の調査 本研究室の大学院生王暁明とともに,浜松の中小製造業企業の社会特性を規定すると思われる主な大手納入企業の系列の別及び系列外の企業を選定し,独自製品、技術の開発や人材の重視という共通の特徴を抽出するとともに,系列条件の違いによる経営戦略の違いや,IT活用の違いを浮かび上がらせる調査を実施した。特に成功を招いている新たな経営戦略として,主要経営管理のIT化の推進をはじめ,ネット通販への移行による自立化,社内プログの活用による社内コミュニケーションの活性化や集合知の形成などの事例を見いだした。 (3)3年間の研究のまとめ 現在,3年間にわたる多様な調査結果について整理中である。特に,インタビュー調査をとおして得たさまざまな事例の持つ意味をできるだけ,パターン化し,整理したい。
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Research Products
(2 results)