2005 Fiscal Year Annual Research Report
関東大都市圏における在日ムスリムの社会的ネットワークと適応に関する調査研究
Project/Area Number |
17530394
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
店田 廣文 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20197502)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 久 山村学園短期大学, 保育学科, 専任講師 (80350445)
高橋 陽子 早稲田大学, 人間科学学術院, 助手 (60386654)
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Keywords | 在日外国人 / イスラーム / ムスリム / 国際社会・エスニシティ / 東アジア / 社会的ネットワーク |
Research Abstract |
本年度は、在日のイスラム教徒(ムスリム)を対象とする調査を実施した。2005年末現在、日本全国にムスリムは居住しており、イスラム教寺院の分布も全国に拡大している。今回の調査では、ムスリムの生活実態と意識の調査を主眼として、入国の経緯、基本属性、地域での労働や生活実態、日本人やその他のムスリムとの交流実態などの調査を関東大都市圏に住む在日ムスリムを対象として、アンケート調査によって実施した。2006年2月末現在で、回収数は120ほどであるが、4月末まで調査を継続し、有効回収数を上積みした上で、分析にかかることにしている。 また事前に、ムスリムの生活環境の一つであるイスラム教寺院やムスリムのための食料品や日用品を販売しているハラールショップ(宗教的に認められた食料品などを扱う店舗)などの実態調査を聴き取り調査により実施した。こちらは組織・施設調査として実施し、それぞれの成立の状況、組織としての詳細情報を収集することを目的とした。この調査については、関東大都市圏に限らず日本全国を対象として行い、北海道と九州を除く全域をほぼカバーする調査をおこなった。北海道、九州については、来年度の調査を予定している。これら2つの調査については、来年度前半に第一次報告書を刊行する。 2006年度には、在日経験のある在外ムスリムを対象として、日本での生活実態と社会的ネットワークの状況に関して、聴き取り調査をおこなう予定である。具体的には、イスラム諸国からの在留外国人数として第2位にランクするマレーシアを取り上げることとして、本年度末に在留経験者の団体があるマレーシアの首都クアラルンプルで予備調査をおこなう。
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Research Products
(4 results)