2005 Fiscal Year Annual Research Report
貧困・低所得者層に対する就労支援と社会的自立に関する実証的研究
Project/Area Number |
17530414
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
丹波 史紀 福島大学, 行政政策学類, 助教授 (70353068)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 壮志郎 岐阜経済大学, 経済学部, 専任講師 (90387449)
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Keywords | 社会福祉関係 / 社会学 / 貧困 / 就労支援 / 自立支援プログラム |
Research Abstract |
本研究では、貧困・低所得者層に対する就労支援と社会的自立に関する実証的研究である。本研究の対象は、生活保護世帯・母子世帯・ホームレスなどの貧困・低所得者層である。具体的には、わが国でも始まりつつある貧困・低所得者層に対する就労支援策の実施状況を確認し、その適用可能性と課題を検証する。 本年度の研究として、(1)ワークフェア政策の先行研究のレビューと各国の就労支援プログラムの検証、(2)わが国における就労支援プログラムを含む自立支援プログラムの実施状況の確認を行った。 (1)では、先行研究のレビューをはじめとした定期的な研究会を開催した。また、各国の就労支援プログラムの検証として、アメリカ・イギリス・オランダ・韓国などの諸国における実際の就労支援策の状況を確認した。 (2)では、横浜市寿町における「法外援護」とホームレス支援の現状、大阪市釜ヶ崎において、ホームレスへの自立支援策の一つであるサポーティブハウス、さらに母子世帯への自立支援として、大阪府母子就業・自立支援センターを運営する大阪府母子寡婦福祉連合会や「しんぐるまざーず・ふぉーらむ関西」などの支援機関等へのヒアリング調査を実施した。 特に、わが国における自立支援プログラムでは、就労自立のみならず日常生活自立や社会生活自立と幅広く自立をとらえるとされているが、安定的な生活と雇用を支えるための就労以外の自立に向けた支援の必要性が、各ヒアリング調査から確認することができた。
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