2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17530429
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Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
山口 光治 淑徳大学, 国際コミュニケーション学部, 助教授 (90331579)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂田 伸子 東洋大学, 社会学部, 助手 (60408961)
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Keywords | 高齢者虐待 / エンパワメント / 虐待防止 / 虐待予防プログラム |
Research Abstract |
本研究の二年目は、前年度策定された高齢者虐待予防モデルプログラム(案)の試行的実施と評価を、前年度同様に研究委員会を年4回開催しながら実施し、最終的なプログラムを策定することを目指して進めてきた。まず、第1段階として計画していたプリテストと第2段階のモデルプログラム案の試行、その効果測定を、長野県長野市(8月)、東京都三鷹市(10月)、千葉県市川市(11月)の計3カ所で実施した。会場での実施状況はビデオ収録し、検討委員会での検討資料とした。プログラムの効果測定・評価は、受講者評価、第三者評価(保健・医療・福祉専門職)の各視点から行い、順次、修正や改善をして次回の講座開催の際に活用した。受講者にはプログラム内容の理解度、学んだ内容、受講しての意識の変化等についてアンケート調査し、多くの受講者から肯定的な評価を得た。また、第三者からは、講座内容を受講者にとってわかりやすくするためのさまざまなアイデアが寄せられた。それらを踏まえ第3段階として、プログラムの改良とマニュアル化を検討委員会の助言を得ながら進めた。特に、本研究成果を自治体や地域包括支援センターにおいて高齢者虐待の予防活動に役立てるために、本プログラムが各地で実施可能となるように手引き書(マニュアル)を作成した。最終段階においては、2年間の研究成果を報告書にまとめながら、研究の総括と今後の研究方向について整理を行った。そして、高齢者へのエンパワメントによる虐待予防プログラム例を提示するに至った。今後は、本研究事業は終了するが可能な限りモデルプログラムの改訂作業を継続し、広く各地で活用可能な方法を模索すると共に、受講した高齢者にとって効果的な内容であったか否か等も検証していく予定である。
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Research Products
(2 results)