2005 Fiscal Year Annual Research Report
老親介護を行う労働者の不適切処遇及び高齢者虐待の予防と援助に関する研究
Project/Area Number |
17530433
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
山田 祐子 日本大学, 文理学部, 講師 (90248807)
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Keywords | 高齢者虐待 / 介護 / 高齢者福祉 / 社会福祉関係 / 労働 / 不適切処遇 / 認知症 / ソーシャルワーク |
Research Abstract |
〔研究内容〕老親等の高齢者介護を行う労働者の不適切処遇及び高齢者虐待の実態把握と分析、そしてそれをふまえた上での予防プログラムの作成と、対応と援助に関する教育プログラム、マニュアル、道具(ツール)の研究開発を目的としている。 平成17年度の研究実績概要 1 文献調査と資料収集 (1)本テーマに関する内外の資料を、取り組みが進む諸外国や、児童虐待、DV関係の取り組みについて国内において収集した。その結果、対応や援助に関する教育プログラムやマニュアルの開発について、参考となる資料を得た。 (2)日本の各地方自治体による高齢者虐待の実態調査報告書や虐待対応マニュアルを収集した。その結果、マニュアル作成に参考となるデータや情報が得られた。特に労働者の中でも男性介護者(息子)における高齢者虐待及び不適切処遇が報告されている。 2 本テーマに関する実態把握と分析のための郵送調査実施に向けての予備調査 (1)関東地区における保健福祉等の関係専門職対象の高齢者虐待対応研修において、アンケートを配布し、高齢者虐待の実態と対応状況の概要を把握した。その結果、虐待者に精神障害がある場合、状況の改善が困難で行政措置をとるケースが目立つという予測が得られた。 (2)平成17年度実施した東京都保健福祉局の高齢者虐待に関する調査(『高齢者虐待防止に向けた体制構築のために』平成18年3月)に作業委員として参加を行い、「事例情報調査」「虐待事例聞き取り調査」等の結果から、都市型の虐待傾向や、「無配偶高齢者と無配偶同居子」の世帯の割合が多い等の知見を得た。その他の成果としては(日本高齢者虐待防止学会第2回お茶の水大会:一般演題発表「マイコミュニティ・マニュアル運動方式の高齢者虐待対応マニュアル作りと研修プログラムの開発および評価に関する介入研究の試み」於:東京医科歯科大学)がある。
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Research Products
(1 results)