2006 Fiscal Year Annual Research Report
老親介護を行う労働者の不適切処遇及び高齢者虐待の予防と援助に関する研究
Project/Area Number |
17530433
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
山田 祐子 日本大学, 文理学部, 助教授 (90248807)
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Keywords | 高齢者虐待 / 介護 / 高齢者福祉 / 社会福祉関係 / 労働 / 不適切処遇 / 認知症 / ソーシャルワーク |
Research Abstract |
平成18年度の研究実績概要 〔研究内容〕 平成18年4月より高齢者虐待防止法が施行となった。本研究は老親等の高齢者介護を行う労働者の不適切処遇及び高齢者虐待の実態把握と分析、そしてそれをふまえた上での予防および対応と援助に関する教育プログラム等の研究開発を目的としている。しかし、平成18年4月より防止法実施と、平成17年度は改正介護保険制度に関わる在宅介護支援センターの組織改編と平成18年度4月の地域包括支援センターのスタートと重なり、担当圏の実情把握にばらつきがみられる等の理由から、以下のような内容の研究を行った。 1 文献調査と資料収集 本テーマに関する内外の資料や学術誌を、取り組みが進む諸外国を中心に、国内において収集した。その結果、この分野の最新の情報が得られた。また自治体による実態調査報告書や虐待対応マニュアル、関連領域の取り組みについて参考となる資料を得た。 2 本テーマに関する実態把握と分析のための郵送調査実施に向けての予備調査 (1)主として関東地区における保健福祉等の関係専門職対象の高齢者虐待対応研修において、アンケートを配布し、援助の実態や課題の事例把握を行った。 3 高齢者虐待防止ネットワークの構築の分析 埼玉県における高齢者虐待防止ネットワークの状況についての調査をとおして、高齢者虐待防止ネットワークの構築について、分析を行った(回答者は市区町村担当者)。 4 高齢者虐待防止と通報制度に関する調査研究 東京都内にある4年生大学学生とその父母に対し、高齢者虐待防止と通報制度に関するアンケート調査を実施した 5 教育研修プログラムの開発と実施 (1)平成18年度「埼玉県高齢者虐待対応専門員養成プログラム検討委員会」委員として参加する中、在宅・地域における高齢者虐待の防止と対応についての研修教育プログラムを企画・開発、研修を実施した。 (2)平成18年度東京都委託の地域包括支援事業の中で、高齢者の権利擁護に関して地域包括支援センター職員対象の高齢者虐待対応の教育・研修プログラムの開発と研修事業を行った。
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Research Products
(2 results)