日本人の子を養育するフィリピン人母子世帯に対する社会福祉支援のあり方に関する研究

2005 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 17530435
• Research Institution: Japan Lutheran College
• Principal Investigator: 原島 博 ルーテル学院大学, 総合人間学部, 助教授 (10287823)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 大谷 リツ子 城西国際大学, 経営情報学部, 教授 (70247104)
• Keywords: 異文化間ソーシャルワーク / 外国人の定住化 / フィリピン人母子 / 外国人の定住化 / 外国人の福祉 / 多文化共生社会 / 日本・フィリピン国際児 / ジャピーノ

Research Abstract

研究目的:
日本人と離婚したフィリピン人女性が日本社会で子育てを行いながら、自立した生活を送る上での困難を明らかにし、生活課題解決に向けた社会福祉支援のあり方について検討することを目的としている。
研究方法:
日本人と結婚した100人のフィリピン人を対象に生活課題についてアンケート調査を東京と千葉で実施。また、フィリピンにおいて日本人との間に生まれた子どもを養育するフィリピン人母親45事例についてインタビュー調査を実施。
研究成果:
日本の地域社会に定住する外国人の生活実態に関する既存の調査、文献、及び外国人相談機関などで直接支援を行うソーシャルワーカーとの面談を通じて生活課題について把握した。その上で、アンケートの作成を行い、質問紙を作成した。本調査で4人のインタビューアー(フィリピン人)の協力の下、100人に対して面接を行いながらアンケートを実施し、回収を行った。
他方、フィリピンにおいては、アンケート調査が困難であるため、日本人の子どもを持つフィリピン人母親の支援を行う3団体の利用者5名〜10名に協力してもらい、フォーカス・グループ・インタビュー(FGD)を実施した。FGDを通じて得た情報をもとに45人の個別インタビューを実施した。今後、質的分析を行うことになっている。