2005 Fiscal Year Annual Research Report
福祉コミュニティづくりにおける「地域通貨」の意義と役割に関する調査研究
Project/Area Number |
17530439
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagano University |
Principal Investigator |
横山 孝子 長野大学, 社会福祉学部, 助教授 (90340041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 貞夫 長野大学, 社会福祉学部, 教授 (20006464)
鷹野 和美 長野大学, 社会福祉学部, 教授 (20316277)
古田 睦美 長野大学, 産業社会学部, 助教授 (60278166)
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Keywords | 地域通過「イクタル」 / 御用聞き訪問 / 脳生き生き講座 / 活動拠点「縁舎」 / つまづきふらつき予防体操 / 老人クラブ |
Research Abstract |
地域の助け合いの仕組みづくりにおける地域通貨の役割を探る目的で、長野大学が位置する上田市下之郷地域において、高齢者組織である老人クラブ会員の協力のもと、支えあいの意向・ニーズの調査及び、その結果に基づいた交流活動を実施した。 1.ニーズ調査111人の結果では、会員は70歳代・80歳代が87%を占め、多くは3世代・2世代で住んでいるが独り暮らし6%、2人暮らし24%に見られた。家での役割として農業に41%、家事に37%がかかわり、学生との交流や御用聞き訪問、認知症予防教室などを要望している。 2.交流会は、大学祭においての老人会による野菜市の実施、焼き芋大会のほか、脳生きいき教室3回ほかを実施し、その都度40人前後の人が参加した。脳元気度テストでは80歳代になると黄信号や赤信号に近い人も出ている。頭の体操とつまづき予防体操が人気である。 3.御用聞き訪問は、学生が担当者宅を訪問し、要望に応じてできることをさせてもらい、地域での支えあいの道を探った。何もしないでよいから話し相手になって欲しいという声も聞かれた。学生からはお年寄りから学ぶことが多く、農業体験も楽しかったとの感想が多く出た。 4.この地域に適用する地域通過「イクタル」を発行し、交流の際に交換する活動を開始した。 5.福祉活動を中心に据えた地域づくりを実施している広島県三原市を視察し、地域の活性化と住民参加のありようの検討資料とした。 以上から、初年度の地域づくりのための調査や視察など資料収集は終了できた。
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