2006 Fiscal Year Annual Research Report
日本企業に国際インターンシップが与える人材経営面における長期的効果の考察
Project/Area Number |
17530456
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Research Institution | Kanda University of International Studies |
Principal Investigator |
桝本 智子 神田外語大学, 外国語学部, 准教授 (00337750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 吉郎 青山学院大学, 国際マネジメント研究科, 教授 (70129196)
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Keywords | 国際インターンシップ / 異文化コミュニケーション / 人材育成 |
Research Abstract |
カナダ大学連合からなるCOOPプログラムの協力を得て、日本企業での研修経験者へ電子メールでのアンケート調査を行った。COOPプログラム自体が研修終了者全員の現在のメールアドレスを把握していないこともあり、回収率は10%以下という低いものであった。しかし、アンケート調査協力者の内4名にインタビューを行うことが出来た。他に米国からの研修生3名にもインタビューを行った。現在までの米国とは文化背景的にも違うカナダ出身の研修生では日本企業への適応にも違いがあるのではないか、ということが示唆された。仏語圏出身ということから、英語を共通語として使い、尚かつ、日本語で日常生活を送るということから、受け入れ先企業においても柔軟な対応をする一方、研修の場を英(米)・日の二極として見るのではなく、国際的な共有の場として認識していることがわかった。 次に、化学・生物学系の研修を経験した研修生は自国に戻り日本とは関連のない企業に就職した場合でも研修で学んだ実験や分析の仕方を紹介するなど、日本での経験を活かすことができているのがわかった。また、次年度で確認すべき点が出てきた。インタビュー参加者の中では、研修終了後に企業への就職を希望したものがいたが、そのうち実際に企業と合意し、採用されているのは女性のみである。これは、女性研修生を受け入れる企業の傾向なのか、また女性研修生が企業へ適応する資質を持っているのかは不明である。また、量的研究ではないので、統計的な重要性を問うことはできないが、異文化適応において自国での自分の地位(役割)と全く違う環境におかれると不適応を起こしやすい傾向が報告されている。日本の研究所ではこの違いが欧米系女性ほど大きい要因が多くあるのだが、結果的には適応度が男性研修生よりも大きいのではないかという疑問がある。この点について最終年度に確認をしていく予定である。
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