2006 Fiscal Year Annual Research Report
地域防災コミュニティの活性化支援と家庭内防災力の向上に関する研究
Project/Area Number |
17530465
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Research Institution | POOLE GAKUIN UNIVERSITY |
Principal Investigator |
西道 実 プール学院大学, 国際文化学部, 教授 (50280110)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 豊 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 教授 (60173788)
水田 恵三 尚絅学院大学, 総合人間科学部, 教授 (70219632)
田中 優 大妻女子大学, 人間関係学部, 助教授 (40316914)
清水 裕 昭和女子大学, 人間社会学部, 助教授 (70246007)
福岡 欣治 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 助教授 (80310556)
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Keywords | 防災 / 地域防災 / 自主防災組織 / 防災福祉コミュニティ / 家庭内防災 |
Research Abstract |
本研究は地域防災コミュニティの活性化と家庭内防災力の向上を支援するを目的とし,2力年で構想された研究である,本報告はその2年目に当たる。本年度は,昨年度実施した神戸市におけるアンケート調査の分析を進めながら,新たに3つの調査-1)神戸市における市民を対象としたヒアリング調査(神戸市内防災福祉コミュニティ9地区),2)東京都において世田谷区民を対象としたアンケート調査(発送数1,000票,有効回収数は354票,有効回収率36.6%),3)新潟中越地域において自主防災組織への追加ヒアリング調査(長岡市・小千谷市周辺)-を実施した。 また,これらの活動と平行して,実用段階に達した仮想訓練システムについて,著作権等の実用上の問題を検討し,有償・無償を含めて実用化に向けた完成版を作成した。 神戸市民および世田谷区民に対する調査からは,家庭内での防災意識の特徴として,防災対策の必要性と現状の対策に対する不足感の共存が明らかになり,日常の生活に無理なく取り入れることのできる防災対策の重要性が浮き彫りになった。神戸市でのヒアリング調査からは,防災意識の持続が被災経験に左右される可能性が見いだされ,経験の伝承や風化を防止する対策の必要性が見いだされた。新潟中越地域のヒアリング調査では,中山間地固有の問題が被災によって顕現化することが明らかになり,阪神・淡路における都市型災害との明確な差異が明らかになった。 また,仮想訓練システムは,効果測定の結果,さまざまな世代に興味関心を持って積極的に取り組める内容であると評価され,被災経験の有無を問わずリアリティを持った内容であると評価された。
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Research Products
(1 results)