2006 Fiscal Year Annual Research Report
日米のスクールカウンセラーと教師の協働による学級介入プログラムの構築
Project/Area Number |
17530502
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
伊藤 亜矢子 Ochanomizu University, 生活科学部, 助教授 (50271614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 紀久代 お茶の水女子大学, 人間文化研究科, 助教授 (10254129)
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Keywords | スクールカウンセラー / 学級風土 / 学級経営 / 教師支援 / メンタルヘルス / コンサルテーション / 学級介入 |
Research Abstract |
不登校・学級崩壊はもとより、学級に良好な心理社会的な環境が醸成されているかどうかは、子どものメンタルヘルスに大きく影響する。スクールカウンセラー(以下SC)が、個人対応だけでなく、予防・成長促進的な学校環境づくりを支援する利点は大きい。本年は、量的検討の成果をふまえ特に質的な検討を重視して、下記を行った。 I 研究成果に基づくコンサルテーション・シートの活用 首都圏の小学校2校、中学校4校、高校1校において、学級風土およびメンタルヘルス・いじめ調査(いじめは一部校)を実施し、コンサルテーション・シートを活用した実践を行った。 課題を持つ個人のニーズを学級状況と結びつけて提示するコンサルテーション・シートにより、個人を含めた学級の支援課題がより明確になり、個人と学級のニーズに教師が気づき、新たな指導の工夫につながる例が中学・高校で見られた。またシートによって指導の工夫や成果も記録に残せて有用であった。コンサルテーションの形式としては、教科担任制である中高では、やはり学年を中心とした単位での会が有効であり、教科担任制でない小学校では、特定の学級をモデルとしたデモンストレーション型の研修会が有効と思われた。 II 米国での調査結果の分析 また米国オレゴン州にて06年3月に観察・教師面接を行った3校について学級風土およびメンタルヘルス調査の実施分析を行った。教師の意思表示が明確で、心理的技法(サインの活用など)が導入されていた学級で、風土は最も良好であった。08年3月には、ニューヨーク州でのSC主導の学校改革について現地で資料収集を行った。 III 自動分析システムの開発 コンサルテーション・シートの自動作成を含む自動分析システム(暫定版)を作成した。
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Research Products
(21 results)
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[Journal Article] A Cross-Cultural Comparison of School Satisfaction Among Japanese, Taiwanese, and American Youth2006
Author(s)
Smith, D., Ito, A., Smith. J., Gruenewald, J, Langford, R. & Yoh, E.
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Journal Title
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