2007 Fiscal Year Annual Research Report
日米のスクールカウンセラーと教師の協働による学級介入プログラムの構築
Project/Area Number |
17530502
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
伊藤 亜矢子 Ochanomizu University, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (50271614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 紀久代 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (10254129)
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Keywords | スクールカウンセラー / 学級風土 / 学級経営 / 教師支援 / メンタルヘルス / コンサルテーション / 学級介入 |
Research Abstract |
不登校・学級崩壊など学級のありようは子どものメンタルヘルスに大きく影響する。スクールカウンセラー(以下SC)が、学級風土コンサルテーションを用いて学級介入を行う方策について、昨年に引き続き、質的な検討を重視して下記を行った。 I コンサルテーション・シートの活用 首都圏の小学校3校、中学校5校、高校1校において、学級風土およびメンタルヘルス・いじめ調査(いじめは一部校)を実施し、コンサルテーション・シートを活用したコンサルテーション・教師研修を行った。コンサルテーションの形式としては、デモンストレーション型のほか、学年単位を基本に、比較的少人数で1〜4学級程度を比較検討しながら、今後の指導を話し合うタイプが有効と考えられた。また、実施時期も重要であり、学期開始前など、これまでの経過を振り返って今後の指導を検討する時期に行うと教師の思考の流れとも一致し効果的と思われた。 II 自動分析システムとPC入力版の開発 国立教育政策研究所および日立製作所の協力を得て、昨年度開発した自動分析システムとリンク可能なPC版の学級風土質問紙を試作し試行した。PC版の方が子どもたちの負担も軽く即時的に結果が出るためコンサルテーションに有効であった一方、校内のPC台数の制限で同時に1学級しか実施できない限界があり、目的によるPCと紙媒体の使い分けやPC版の改良が課題となった。 III 英国でのSCの学級・学校改善についての聞き取り調査および資料収集 英国スコットランドおよびイングランドにて、Stageモデル等を元にしたSCによる学級・学校支援について、心理士および教師への聞き取りおよび資料収集を行い、非常勤タイプのSCによる学校支援の工夫について示唆を得た。
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Research Products
(28 results)