2006 Fiscal Year Annual Research Report
自己組織系としての学校の内発型教育革新の発生契機と持続メカニズムの研究
Project/Area Number |
17530555
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
葉養 正明 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30114119)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加治佐 哲也 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (40127634)
北神 正行 岡山大学, 教育学部, 教授 (80195247)
玉井 康之 北海道教育大学, 釧路校・教育学部, 教授 (60227262)
田邊 俊治 金沢大学, 教育学部, 教授 (60171815)
本図 愛実 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (70293850)
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Keywords | 質の高い学校 / 学校運営協議会 / 自己組織系 / 教育革新 / デルファイ調査 / ソーシャル・キャピタル / 小規模学校 / 学校管理職のリーダーシップ |
Research Abstract |
・平成18年度は、日本と台湾の学校管理職に対するデルファイ調査の台湾部分のとりまとめ、原稿の作成を進めると同時に、教育革新を進めることで知られる台北市や高雄市の学校訪問、そして日本国内の学校訪問(学校運営協議会設置校のひとつ、岡山市立の岡輝中学校、清輝小学校など)を進めた。教育革新の進行、という視点からすると、学校内発型の事例は極めてわずかで、学校管理職のリーダーシップ、行政の支援策、学校運営、経営への保護者・地域住民参画などが、絡み合って進行している事例が多いことが分かってきたからである。日本国内の学校管理職を対象にしたデルファイ調査を進めることは、平成19年度の課題としている。 ・また、教育革新とは何か、どのような学校づくりが教育革新を誘導するか、という問いそのものが大きなテーマであり、これまでの研究の経緯の中では、学校社会のソーシャル・キャピタルの蓄積が教育革新を促進する大きな条件、という考えに至っている。このような視点にたどり着いたのは、長崎県対馬市や岩手県宮古市など、複式学級の小規模学校訪問を繰り返す過程で、学校・地域協働型の学校づくりこそが、これら小規模校の教育水準維持、あるいは、教育革新にとっての重要要因ということが分かってきたからである。 ・平成19年度には、小規模学校も視野に入れ、学校社会のソーシャル・キャピタル蓄積と学校・地域協働型の学校づくりとの関係を解明するための調査研究を進めることにしている。
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Research Products
(2 results)