2007 Fiscal Year Annual Research Report
トランスナショナルプログラムの開発に関する比較的研究
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17530572
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
黄 福濤 Hiroshima University, 高等教育研究開発センター, 教授 (60335693)
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Keywords | 質的保証 / カリキュラムのモデル / 学習成果 |
Research Abstract |
本年度において、主に大学教育カリキュラムのモデル、開発、学士課程カリキュラムの質的保証、中国におけるトランスナショナル教育活動について研究活動を行った。 具体的には、中国における複数の大学や研究機関への訪問調査を行い、中国の学会や国際会議において関連研究成果を報告した。例えば、2007年アメリカシアトルで開かれた国際会議において、グローバル化の視点から日本と中国の学士課程カリキュラムの国際化や改革について大会発表を行った。また日本国内および国際学術雑誌に投稿した。今年度、すでに1本の日本語論文が発表されており、今後1本の英語論文と1本の中国語論文が発表される予定である。また、今までの研究に基づいて、科研の報告書をまとめているところである。 今年度の研究活動を通じて明らかになったのは、次の二つの点が挙げられる。すなわち、第一に、中国に関する比較研究を通して、中央政府はトランスナショナル教育の発展を促進させる一方で、特に政策のレベルにおいてその質的保証に関するさまざまな措置をとったことがわかった。また各地方の大学におけるトランスナショナルの進展に伴って、多種多様なパターンができあがった。第二に、高等教育の大衆化の進展に伴って、学士課程の質保証が主に従来の入り口からのチェックから学生の学習成果(learners' outcomes)とへ転換しつつあることがわかった。アメリカの事例研究はこの傾向を示している。また日本においても「学士力」の提出により、今後学士課程教育に対する質保証について、「出口」への管理の強化が予想されていると思われる。こうした学士課程教育に対する変化は、関連諸国におけるトランスナショナル高等教育の展開や、特に日本や中国などの国々におけるトランスナショナル教育プログラムの海外進出、あるいは導入に対して、大きな影響が与えると考えられる。
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Research Products
(4 results)