2005 Fiscal Year Annual Research Report
幼児・学童期の家庭・地域における生活過程分析と大人の教育的役割についての研究
Project/Area Number |
17530578
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
南里 悦史 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (20218077)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
財津 庸子 大分大学, 教育福祉科学部, 助教授 (70325695)
末嵜 雅美 九州大谷短期大学, 幼児教育学科, 講師 (30336052)
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Keywords | 生活過程 / 生活体験 / 消費行動 / 生活技量 / 親の教育的役割 |
Research Abstract |
平成17年度の調査としては次の通りである。 (1)幼児の保護者に対する「子育てと家庭生活に関する調査」 (2)児童に対する「子どもの生活体験と日常生活に関する調査」 (3)児童の保護者に対する「家庭生活に関する調査」 (4)韓国・台湾における親の生活意識と子育ての現状に関する視察調査 調査方法としては、(1)〜(3)は質問紙調査、(4)はヒアリング調査を中心に調査を実施した。 調査対象としては、(1)は幼稚園・保育所に通う4歳児以上の保護者、(2)は小学校5、6年生の児童、(3)は(2)における調査対象児童の保護者とした。調査対象地域は、福岡県、佐賀県、大分県、山口県の4県とした。対象数は、(1)は1,173名、(2)、(3)は、それぞれ1,312名ずつであった。 なお、(2)、(3)はそれぞれの調査内容を関連させて集計し、児童の生活実態と親の生活文化創造と規範意識などの教育的役割に関する相関を捉えた。 (4)の韓国・台湾における視察調査については、両国において伝統的生活・文化をどのように伝承し、家庭・地域における子育ての現状と親の教育的役割について聞き取り調査をもとに事例研究を行った。 韓国においては、ソウルの中央大学校において社会教育の研究者から、韓国の子育てと子育て支援の現状についてのレクチャーを受け、その上で、現在子育て中の保護者に対して、自らの子育てについて聞き取り調査を行った。また、台湾においては、新国和小学校と幼稚園の視察と聞き取りを行うとともに、その保護者・教師と子ども子育ての現状と課題についての意見交換を行った。 なお、平成17年度の研究成果については、平成18年度に中間報告書を作成予定である。また、これらの研究成果については、日本社会教育学会、九州教育学会、日本生活体験学習学会における自由研究発表にて発表予定である。
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