2006 Fiscal Year Annual Research Report
群馬県における教師のライフヒストリーの聞き取り調査
Project/Area Number |
17530586
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
平野 和弘 高崎健康福祉大学, 健康福祉学部, 教授 (50348132)
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Keywords | 教師養成 / ライフヒストリー / キャリア形成 / 質的研究 / 戦後教育史 / ライフストーリー / インタビュー調査 |
Research Abstract |
1.今年度実施した公開インタビュー調査 (1)菊地慶四郎さん(6月23日・7月15日):高校教諭。植物生態学を学び、高校教師をする傍ら県の尾瀬保護専門委員として環境保護活動に従事。日本の環境教育におけるパイオニア的存在。 (2)松本美津枝さん(9月30日・10月28日):小学校教師。日教組の教育課程自主編成運動のなかで育てられ、60年代から80年代にかけて全国的に注目される実践を展開してきた。 (3)星野武さん(11月23日・12月17日):高校教師。勤評闘争の体験とそれに続く不当配転訴訟を闘いぬくことを通じて教師としてのキャリアを築いてきた異色の教師。 (4)大前忍さん(3月10日):小学校教師。作文や詩の指導を通じて子どもたちと深い内面的なコミュニケーションを展開することで教師としてのキャリアを築いてきた。 以上のインタビューの記録は、「戦後教育史学習会ニュース」No.35〜41に掲載されている。 2.研究成果の公表 上記(2)の松本美津枝さんの公開インタビューの2回目(10月28日)については、高崎健康福祉大学の学園祭(藤龍祭)とのタイアップ企画とすることで、一人の教師の生きざまと実践を題材として、学生・一般市民が教育問題をともに考えあう生涯学習的なイベントとすることができた。 3.方法論の深化 質的研究に関する最新の文献資料を収集し、整理する作業を進めている。
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