2007 Fiscal Year Annual Research Report
群馬県における教師のライフヒストリーの聞き取り調査
Project/Area Number |
17530586
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
平野 和弘 Takasaki University of Health and Welfare, 健康福祉学部, 教授 (50348132)
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Keywords | ライフヒストリー / 職業としての教師 / キャリア発達 / 公開インタビュー |
Research Abstract |
今年度は、櫻井英比古氏(小学校・美術)・富木茂氏(高校公民)・吉幸かおる氏(高校体育)・秋山みち子氏(高校養護教諭)・須田章七郎氏(高校書道)の5氏のライフヒストリーの公開インタビューを実施した。 芸術教育分野において、戦後教育史に名高い島小学校の校舎を数多くの卒業制作作品で彩らせた櫻井氏と書による自己表現という書道教育の新境地を開拓した須田氏、生活指導分野において、群馬高生研の中心メンバーとして、市立伊勢崎女子高(現市立伊勢崎高校)と県立下仁田高校で70年代の群馬県の高校生活指導をリードする実践を展開した富木氏と吉幸氏、'72年の「保健体育審議会答申」によって養護教諭の職務が具体的に規定されたときに新任養護教諭として下仁田高校に赴任して以来、群馬県における養護教諭の実践を切り拓き、リードしてきた秋山氏から、その生い立ちと教師となったきっかけ、教師としてのキャリア形成と具体的な実践について、貴重なお話を伺い記録することができた。 8月に刊行した『年報2006戦後教育史を学ぶ』は、2005年7月〜2006年7月に実施した公開インタビューの記録で、本来2006年度中に刊行する予定であったが、編集作業の遅れで今年度の刊行となったものである。上記5氏の記録は、2006年8月以降に実施したインタビューの記録とともに、『年報2007戦後教育史を学ぶ』として近く刊行の予定である。 群馬県高校教育研究所から刊行されている年報は非売品であるが、貴重な記録を広く公開するため、現在、これまで年報に収録した記録を改めて整理編集し、研究成果公開の助成を得るなどして公刊することを計画中である。
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Research Products
(1 results)