2008 Fiscal Year Annual Research Report
群馬県における教師のライフヒストリーの聞き取り調査
Project/Area Number |
17530586
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
平野 和弘 Toyo University, 国際地域学部, 教授 (50348132)
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Keywords | ライフヒストリー / 教師のキャリア発達 / 公開インタビュー |
Research Abstract |
今年度は、金井秀行氏(高校数学)、倉林順一氏(高校地歴)、関山禮子氏(小学校)、嶋津良夫氏(高校地歴)の4氏のライフヒストリーの公開インタビューを実施した。 数学の授業にくいついてこない生徒たちを前に試行錯誤を重ねて"楽しい数学"の授業を開発した金井氏、適応指導教室に配属された経験を生かして一人ひとりを大切にする教育に開眼した倉林氏、就学を猶予されていた病弱・したい不自由の子どもたちが通い始めた初期の養護学校で教員生活をスタートし、そういう子どもたちならではのユニークな表現活動の指導に独自の境地を切り開いた関山氏、職場の同僚性が若手の教師たちを育てるという信念のもとに、教師が安心して働ける職場づくりをライフワークとした嶋津氏から、その生い立ちと教師となったきっかけ、教師としてのキャリア形成と具体的な実践について、貴重なお話を伺い記録することができた。 ライフヒストリーの公開インタビュー自体は今後も継続するプロジェクトであるが、4年間の研究のまとめとして、研究のパートナーである群馬県高校教育研究所と共催で、3月に「シンポジウム日本の教師の歩んできた道-群馬の教師たちのライフヒストリーを聴く会の5年間-」を開催し、報告者として「歴史の創造と継承-戦後第一世代の教師の経験をどう発展的・創造的に継承するか-」を報告した。シンポジウムの成果は近日中に報告書として刊行を予定している。
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Research Products
(1 results)