2007 Fiscal Year Annual Research Report
学習成果の厳正な評価判定は、筆記式一斉試験以外で果たして可能なのか
Project/Area Number |
17530590
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
柳田 雅明 Aoyama Gakuin University, 文学部, 准教授 (20260523)
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Keywords | 能力認証 / 試験制度 / イギリス / 標準化 / 社会的包摂 / イングランド / スコットランド / ウェールズ |
Research Abstract |
最終年度となる本年度は、前々年・前年度に引き続き「学習成果の厳正な評価判定は、筆記式一斉試験以外で果たして可能なのか」に関して、イギリスでの先進的取り組みとその成立基盤に関して検討探求を進めた。そして、それはウェールズ・バカロレア方式を通じて、大学等高等教育機関の入学者選考においてもウェールズばかりでなく、イギリス全体へも波及して実質的に機能し始めていることが確認できた。 資料研究としては、学術的な書籍・論文等に加え、インターネット公開の政策文書および実践記録等、および連合王国4地域における義務教育後能力認証型学校教育課程悉皆データベースであるCoursediscover等電子化資料を駆使して、全体動向について正確な把握に努めた。 以上の資料研究を基盤にして、現地訪問調査は、平成20(2008)年1月13日から1月20日に、後期中等教育段階において、非伝統的評価判定を公的認証によって通じて大学等入試に積極的に取り込む新方式であるウェールズ・バカロレアを中心対象に、ウェールズとイングランドにおいて以下を訪問し、聴き取り(および実践視察)を実施した。 カーディフ大学John Fitz教授、ウェールズ合同教育委員会本部、Bryntirion Comprehensive School、Ysgol Tre-Gib、ウェールズ合同教育委員会教員研修会(列席)ならびにバース大学Jeff Thompson教授と Mary Hayden博士 以上遂行に際しては、現地研究者と情報交流を密にし、上記各学会および現代イギリス教育研究会等で国内研究者と大いに意見交換した。日本生涯教育学会と教育目標評価学会では、自由研究発表をした。さらに『日本生涯教育学会論集』と『生涯学習研究e事典』にて研究成果が公にできた。
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Research Products
(4 results)