2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17530599
|
Research Institution | Shiraumegakuen College |
Principal Investigator |
師岡 章 白梅学園短期大学, 保育科, 助教授 (70320760)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金田 利子 白梅学園大学, 子ども学部, 教授 (60086006)
無藤 隆 白梅学園大学, 子ども学部, 学長 (40111562)
由田 新 宝仙学園短期大学, 保育学科, 助教授 (60299956)
|
Keywords | 幼稚園教育 / 保育 / 幼稚園教諭 / 幼稚園組織 / 組織文化 / 教職員研修 / 園内カンファレンス / 自己改善システム |
Research Abstract |
1.研修システムに関する質問紙調査の実施と結果 (1)幼稚園組織の改善に向けた方策、特に「自己の実践を改善する組織のあり方」を検討する前提として、質問紙調査を実施した。全国500園に配布し、回答数は114園(回収率22.8%)であった。園内研修について回答した園は96園(84.2%)であり、収集できた園内研修は195件であった。 (2)研修内容は「研究テーマに基づき事例研究を行う」が25.1%と最も多かった。次に「保育を公開し実践内容の検討」19.0%、「研究テーマによる保育実践と話し合い」16.9%、「記録に基づく実践の検討・保育の反省」13.3%、「外部講師を招いて記録に基づく実践の検討・保育の反省」11.8%、「技術講習」7.2%と続く。全体を通しては、研究テーマを設定した取り組みが実施率76.9%であり、実践の検討を主とする取り組みの60.0%を上回った。 (3)園内研修の傾向について、それぞれの最大値を合わせると、園内研修の必要性を感じ、実施している幼稚園は、「園内研究会」という名称の下、「月1回」「全教員」を対象に、「研究テーマに基づき事例研究」を「2時間」かけて実施していた。園内研修を実施する幼稚園は、概ねこうした内容・方法を通して、保育実践で直面する問題の解決に向けた方策を検討・創出し、教職員が共有すべき価値や規範、信念等を伝承、確認していると見なすことができる。 2.面接調査の実施と結果 (1)質問紙調査に回答した幼稚園のうち北海道から沖縄まで全国8地域の12園(国立6園、公立2園、私立4園)を訪問し、保育の見学、園長等への聞き取り、研修に関わる資料収集を行った。 (2)国公立は職員体制が組織化され、研修システムが確立し、効率的な実践改善が図られていた。私立は、園長個人の価値観が強く反映される中、研修の内容・方法が定められていた。
|
Research Products
(13 results)