2005 Fiscal Year Annual Research Report
国語教員養成及び現職教員再教育における論理的思考力速成のためのカリキュラム開発
Project/Area Number |
17530633
|
Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
香西 秀信 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (20178213)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 香緒里 (中嶋 香緒里) 宇都宮大学, 教育学部, 助教授 (20334021)
|
Keywords | 論理的思考 / レトリック / トピカ / トポス / 読書 / 思考の転用 / 教員養成 / 現職教員再教育 |
Research Abstract |
本研究は、平成17年、18年の2年計画で、国語教員志望者及び現職国語教員の論理的思考力を速成するための方法を開発し、それにもとづくカリキュラムを作成することを目的とする。具体的手段としては、古典レトリックでトピカと呼ばれた一種の思考術を発展させ、教員養成の場で、国語教員に必要な論理的思考力を短期間で育成するための理論(思考の転用理論)として構築する。平成17年度の実績としては、 1)古典レトリックのトピカ(トポス分類)に従って、様々な文献から思考型式を採集し、情報カードを作成。 2)古典レトリックに見られるもの以外のトポスについて、各種文献からその例となる思考型式を採集し、情報カードに追加。 3)研究代表者の、すでに発表した論文を用い、大学院の授業等において、思考の転用理論の講義・演習を実施。 4)3)の理解にもとづき、型式を意識せずに様々な「ものの考え方」を各種文献から集中的に採集し、それらを、思考型式としての共通性によって分類し、それぞれの思考の原型をモデル化。 5)1)、2)、4)の資料を利用し、「力」→「量」還元による思考の転用理論と方法とを記述した教科書を作成し、専門書店より出版(3月中旬)。 6)その下書きを用いて、現職国語教員を対象にした勉強会等で、講義・演習を行い、意見を聴取。 等の成果が得られた。
|
Research Products
(1 results)