2006 Fiscal Year Annual Research Report
メディア暴力が子どもの非社会的行動に与える影響と子どもの友人関係の研究
Project/Area Number |
17530641
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
和田 正人 東京学芸大学, 教育実践研究支援センター, 助教授 (40302905)
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Keywords | メディア暴力 / 暴力的テレビゲーム / 子どもの友人関係 |
Research Abstract |
子どもの非社会的行動への効果がどのように表れ、さらにその効果を媒介するものとして友人関係の果たす役割について明らかにすることを目的にした。メディアの類型化においては、テレビ番組への接触行動を基準にしておこなった。また、効果を測定する尺度としては、子どもの発達に応じた非社会的行動の尺度を用いた。研究対象はテレビ暴力番組視聴に限らずに、テレビゲームやインターネットなどもメディア暴力として広げて、テレビ暴力番組の類型化を用いて、多くのメディアを扱うことにした。メディア暴力の利用として、インターネットを利用したゲームが主流になると思われたが、テレビゲーム機器の新機種が3つのメーカーより販売されたことにより、子どもがテレビゲーム機器利用を主流とする利用形態になった。そこで、当初予定していたインターネットゲームでの利用によるメディア暴力の影響としたものを、テレビゲームによる暴力の影響として、再度設定しなおした。メディア暴力の基準設定、選定、研究計画立案メディア暴力の基準は、基本的に佐々木(1991)によるテレビ暴力番組の定義を用いることになったが、当初は、想定していたインターネットゲームによる能動的暴力の調査のための文献を収集することとしたが、テレビゲーム利用の急増により、あらたにテレビゲームについての利用実態を調べることになった。また、メディアの利用と利用している子どもの友人関係の役割を調べるために、当初は、インターネット利用と子どもの友人関係との関わりについて調べていたが、これもテレビゲーム利用の急増により、テレビゲームと子どもの友人関係とのかかわりを再度、実態を調べ直すことになった。この結果から、メディア暴力についての統合的な知見を得るための予備的調査を作成した。
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