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2006 Fiscal Year Annual Research Report

数学教育における直観幾何と論証幾何の構成的な接続による図形領域カリキュラムの開発

Research Project

Project/Area Number 17530653
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

伊藤 武廣  信州大学, 教育学部, 教授 (00015827)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮崎 樹夫  信州大学, 教育学部, 助教授 (10261760)
Keywords図形教育 / 直観幾何 / 論証幾何 / カリキュラム / 接続
Research Abstract

数学教育における直観幾何と論証幾何の接続に関して,本年度,直観幾何と論証幾何の接続に必要なカリキュラム開発に関する考察と,論証幾何の方法知として証明の認識に関する考察の2点に取り組み,次の成果を得た。
●直観幾何と論証幾何の接続に必要なカリキュラム開発に関する考察
中学第1学年図形領域「空間図形」は,直観的な判断と論理的な判断の差異が明確になる教材が多くある。そのため,直観幾何と論証幾何の接続に必要なカリキュラム開発に適した単元である。そこで,直接証明と間接証明の素地を形成するため,新たな教材を導入し,指導展開案を作成した。新たな教材のなかには,たとえば,立方体の切断面の形状について考察するとともに,その形状になる理由,あるいは,ある形状になることはあり得ない理由を立方体の諸性質に基づき説明するものなどが含まれている。
●論証幾何の方法知としての,証明の認識に関する考察
証明の価値や意味を感得できるようになるために,証明の学習では,証明をつくる活動ともに,証明をよむ活動が主に展開される。そして,これらの活動を通じ,子供による証明の認識は意図されたレベルにまで次第に高まっていく。ただ,子供が証明を数学的実体として認識できるようになり,論証幾何の方法知としていかすことができるようになるのは容易なことではない。そこで,子供が証明を認識できるまでに経る過程や段階について考察した。その結果,学校数学において,子供が対象として証明を認識できるようになるまでに,次の諸相を設定できることがわかった:全体的な認識,部分的な認識,局所的-関係的な認識,メタ関係的な認識。

  • Research Products

    (4 results)

All 2007 2006

All Journal Article (4 results)

  • [Journal Article] 球面の特徴付け:まるく見える曲面は球面か2007

    • Author(s)
      伊藤武広, 他2名
    • Journal Title

      信州大学教育学部紀要 119

      Pages: 189-196

  • [Journal Article] 学校数学における証明に関する研究:対象として証明を認識することの諸相に着目して2006

    • Author(s)
      宮崎樹夫
    • Journal Title

      日本数学教育学会 第39回数学教育論文発表会論文集 39

      Pages: 832-833

  • [Journal Article] A Useful Characterization of Some real Hypersurfaces in a Nonflat Complex Space Form2006

    • Author(s)
      ITO, T, 他1名
    • Journal Title

      Bulletin of the Polish Academy of Sciences Math 54

      Pages: 125-136

  • [Journal Article] 平面や球面を美しく表現しよう2006

    • Author(s)
      伊藤武広, 他1名
    • Journal Title

      信州大学教育学部紀要 118

      Pages: 95-103

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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