技術科教員養成での修得基準の作成及びその基準による検定制度と競争的教育環境の構築

2005 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 17530655
• Research Institution: Shizuoka University
• Principal Investigator: 今山 延洋 静岡大学, 教育学部, 教授 (30022213)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 山下 晃功 島根大学, 教育学部, 教授 (40032594) ; 橋本 孝之 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (30026273) ; 糸山 景大 長崎大学, 教育学部, 教授 (60044442) ; 畑 俊明 静岡大学, 教育学部, 教授 (40005351) ; 竹野 英敏 茨城大学, 教育学部, 助教授 (80344828)
• Keywords: 技術科教育 / 教員養成 / 修得基準 / 検定制度 / 大学生の学習成果競技大会 / 教員免許

Research Abstract

本研究は、即戦力と高度な指導力を持った技術科教員の新構想教員養成システムを構築しようとするための基礎研究である。具体的には(1)技術科教員養成の修得基準を作成すること、(2)修得基準に基づく検定制度を確立すること、(3)技術科教員養成のための学習成果競技大会を試行すること、を目標にしている。
1年目の平成17年度は、日本産業技術教育学会の7つの分科会代表による中学校技術・家庭科教科書(技術分野)および学習指導書の調査分析を進めた。その分析結果に基づいて修得基準原案を、(1)わかる(専門知識)、(2)できる(専門技術・技能)、(3)教える(指導技術)の3つの面から、それぞれ標準基準を作成した。
これらの成果を、日本産業技術教育学会全国大会(長崎大学)のシンポジウム「教員養成・技術科卒業生の品質保証時代到来!修得基準とは?検定制度とは?学習成果競技大会とは?」において発表した。
これらの研究成果をもとに、日本産業技術教育学会の9つの支部を通じて、全国の都道府県や政令指定都市で行われている技術科教員採用試験問題の収集を行った。現在、全国の都道府県や政令指定都市で行われている教員採用試験問題の分類・分析を進めている。
また、この検定制度の検討では諸外国の先進例を参考とするため、アメリカ(ボルチモア)での2005年ITEA (International Technology Education Association)年次大会のTECA (Technology Education Collegiate Association) Competitive Eventの大学生の学習成果競技大会に出席して、実施方法、評価方法などを調査した。
2年目の平成18年度は、全国の教員採用試験問題の分類・分析、標準基準案の改良、中級基準、上級基準案などの策定、修得基準の検定制度の確立、検定試験の試行実施などを目指す予定である。