2006 Fiscal Year Annual Research Report
アート教育の教授学習過程論的分析:「協働的想象」としての演劇教育のデザイン
Project/Area Number |
17530673
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
宮崎 清孝 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (90146316)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
茂呂 雄二 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (50157939)
|
Keywords | 演劇教育 / 協働的学習 / カリキュラム構成・開発 / アクションリサーチ |
Research Abstract |
本年度は計画に従い、以下のことをおこなった。 昨年に引き続き、同じ幼稚園でもう一度夏の演劇ワークショップを中核とする1年間の保育プログラムを策定、実行した。 昨年度の結果から3点、大きく変更した。まずテーマを「虫・その変身」とした。昨年の妖怪と異なり実在するものとし、それによって自然環境に対する探求活動が起こることを期待した。次に子どもたちに与えるテーマとしての虫についての情報をより豊かにするため名和昆虫博物館(岐阜)館長名和哲夫氏に数回来園、子どもへのレクチャを依頼した。また演劇面の責任者を、昨年度アクターとして参加し大きな成果を上げた柏木陽氏(NPO演劇百貨店主宰)に依頼した。 1学期には6回、夏休みには8月3,4両日の夏期演劇ワークショップ、およびその事後計2回、2学期には8回、3学期には4回、計20回の観察をおこない、保育者の働きかけ、演劇ワークショップにおける役者の行動、子どもの行動の間の相互作用を調査した。また子どもたちが作成した絵画など各種制作物について資料収集した。 データ収集の傍ら、本年度、および昨年度の結果をまとめ比較して分析をおこなった。その予備的な結果については2007年3月の日本発達心理学会第18回大会自主シンポジウム「遊び・ナラティブ・学習-演劇を核とした保育活動の創出」において発表した。また2006年8月にはアメリカヴァンクーバーでおこなわれた「想像的教育研究学会第4回国際大会」において本研究を紹介すると共に、大人の教育的介入に関する原理的な考察を発表した。なお同発表はthe Autonomous University of Sinaloa(メキシコ)の雑誌Akademiaにも転載された。
|
Research Products
(3 results)