2005 Fiscal Year Annual Research Report
養護学校を基盤にした障害児者の総合的な「遠隔」支援システムの開発と実用化の研究
Project/Area Number |
17530690
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
黒田 吉孝 滋賀大学, 教育学部, 教授 (40111885)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白石 恵理子 滋賀大学, 教育学部, 教授 (50226312)
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Keywords | 養護学校 / 遠隔支援システム / 通信ネット / 地域のセンター / 専門機関の連携 / 知的障害 / Macro Media Breeze |
Research Abstract |
実績は以下の項目に分類できた。 1.遠隔支援システムの開発 Macro Media Breezeによりシステムの開発をおこなった。このシステムは、Traning機能に特化した、いわゆるe-Learningの部分と、プレゼンテーションやホワイトボード、チャット機能を組み合わせたLive Meetinngと呼んでいる、いわゆるTV会議機能が簡易に構築できる。そこで、一年次の研究成果として、これらの機能を活用し、教育(授業)支援(教育工学的な授業改善)と教員支援(有効な教育情報の共有と相互作用)を行う研究会を行った。具体的には、秋田大学教育学部附属養護学校と本校とを、Breeze Meetingで結び、遠隔での共同研究会を実施した。この研究会では、2地点間で双方からの研究発表を交流しあうだけでなく、インターネット経由でブラウザソフトを利用しての、研究会への閲覧参加を募るという、新たな研究会のあり方も模索した。結果、サーバー動作のためのマシンスペックやネット接続者の接続スピードに左右されることはあるものの、音声・映像共にほほ良好に伝わり、2地点の参加者はもとより、特にネット参加の方々から好評をいただいた。 2.特別支援教育における情報教育の実践と学校間連携システムの研究 日常的な地域連携における「遠隔」支援システムを有効に活用するための手段として,ITネットワークを取り入れている滋賀県湖南市の事例に着目し,湖南市発達支援センターを支える湖南市発達支援ICTネットワーク(以下KID-Net)における事例を、太田ら4)とともに分析した.具体的には,湖南市内の幼稚園の先生と,専門機関であることばの教室指導員との約2年間の事例を抽出し,発話データをもとに質的研究の手法である「グラウンデッドセオリー」の手法により分析した.また、知的障害児を対象とした情報活用能力の育成を目指した実践と特別支援教育のための地域の学校などの連携システムの構想について検討した。 3.附属養護学校の地域のセンター機能の構想と実践 学習発達支援室を大学の支援により設置し、学校支援としての教育相談について、遠隔支援システムを使い実践した。また、地域のセンターを含む附属養護学校の将来構想を検討し、遠隔支援についても位置づけた。さらに、滋賀県等との知的障害者の就労支援について協議をおこない、ネットワークによるシステムを開発した。就労支援について大学との協議をおこない連携を深めた。
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Research Products
(4 results)