2007 Fiscal Year Annual Research Report
養護学校を基盤にした障害児者の総合的な「遠隔」支援システムの開発と実用化の研究
Project/Area Number |
17530690
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
黒田 吉孝 Shiga University, 教育学部, 教授 (40111885)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白石 恵理子 滋賀大学, 教育学部, 教授 (50226312)
太田 容次 国立特別支援教育総合研究所, 主任研究員 (60435831)
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Keywords | 特別支援学校 / 地域のセンター的機能 / 「遠隔」支援システムの開発 / 知的障害 |
Research Abstract |
本研究の目的は,地域のニーズに応える養護学校の具体的なモデルを提供し,活動を展開するために,養護学校を基盤に情報通信ネットワークを活用して,教育・福祉・医療・労働・行政等のスタッフの支援共同システムを構築し,障害児・者のライフステージに応じた支援を可能にする遠隔支援システムのための開発と実用化をはかることであった。平成19年度成果は以下の通りである。 (1)開発された総合的な遠隔支援システムを本研究の協力機関である大津市教育委員会等自治体の支援のもと,現職教員研修や福祉職員研修などで試行し,その有効性と改善点を検証した。具体的には,テレビ会議システムを使用した,障害児の性教育の手立てについて,公立学校教師への継続的な支援をオンラインでおこなった。このような教師支援を他の教育活動でも実施した。 (2)附属特別支援学校の学習発達支援室を中心に,教育相談や学習支援を自治体との連携のもとでおこない,オンラインケース会議の他に巡回相談等,直接的な支援もおこない,センター的機能としてのモデルを検討した。 (3)自閉症等の児童への教材・教具の開発や指導方法を検討し,Web上に公開し,アクセスできるよう,実践支援をおこなった。 (4)発達障害児の情報活用能力育成に関する研究を,e-portfolioを利用し,子ども自身の学習者の振り返り(リフレクション)の力を高めることに焦点化しておこなった。 (5)これらの成果を報告書にまとめた。
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Research Products
(3 results)