2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17540078
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
木村 真琴 島根大学, 総合理工学部, 教授 (30186332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 康直 島根大学, 総合理工学部, 教授 (20144553)
古用 哲夫 島根大学, 総合理工学部, 教授 (40039128)
前田 定広 島根大学, 総合理工学部, 教授 (40181581)
横井 勝弥 島根大学, 総合理工学部, 助教授 (90240184)
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Keywords | 微分幾何学 / Lagrange部分多様体 / 極小部分多様体 / 実超曲面 |
Research Abstract |
まず、島根大学大学院総合理工学研究科博士課程の水津薫と共に、2次元球面の積$S~2times S^2$内のLagrange曲面の基本定理について研究した。モデルとなる空間を設定した時、以下の2つは基本的問題である:1.いかなるリーマン多様体がそのモデル空間として実現できるか、言い換えるとisometric immersionを構成できるか?2.モデル空間内の2つの部分多様体が合同であるための条件を明らかにせよ。これらの問題は様々なモデル空間について研究されてきた。一方、部分多様体に関する微分幾何学において重要な研究対象として、ケーラー多様体(特にエルミート対称空間)内のLagrange部分多様体がある。特に、ケーラー多様体の正則断面曲率が一定である、複素空間形の場合には、上述の問題の解答がすでに得られている。すなわち、部分多様体に関するGaussとCodazziの方程式が、Lagrange isometric immersionが存在するための必要十分条件であって、複素空間形内の二つのLagrange部分多様体が合同であるための必要十分条件は、それらの第二基本テンソルが一致することである。しかし、一般にケーラー多様体内のLagrange部分多様体に関して同様の事実が成り立つとは限らない。本研究で、2次元球面の積を自然にケーラー多様体とみなしたとき、実2次元リーマン多様体からの極小Lagrange isometric immersionが存在するための条件力が、本質的にはGaussとCodazziの方程式であることを示し、合同定理も証明した。 次に、韓国・光州大学のJ. T. Choとの共同研究により、複素空間形内の実超曲面について、一般化された「田中-Webster 接続」に関する「正則断面曲率」が一定であるものについて研究し、決定した。
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Research Products
(6 results)