2006 Fiscal Year Annual Research Report
太陽系形成論「京都モデル」から汎惑星系形成論「神戸モデル」への展開
Project/Area Number |
17540217
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
中川 義次 神戸大学, 理学部, 教授 (30172282)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 卓也 神戸大学, 理学部, 名誉教授 (20026206)
相川 祐理 神戸大学, 理学部, 助手 (40324909)
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Keywords | 太陽系の起源 / 系外惑星 / 惑星 / 惑星形成 / 太陽系 |
Research Abstract |
本研究ではまず、中心星からの強い紫外線照射の影響下にある、光蒸発する原始惑星系円盤の構造を調べた。具体的には、円盤鉛直方向一次元定常流の仮定の下、臨界Dタイプの電離波面を境界条件として連続の式及び運動方程式を解き、円盤中の光蒸発流を求めた。ダスト・ガス温度は、それぞれ輻射平衡、加熱・冷却間の釣り合いの式より求めた。その結果、円盤鉛直方向に10^{-2}-10^4cm/sに変化するガスの速度構造が求まった。さらに求めたガス速度を元に、ガス・ダスト間の摩擦力と円盤鉛直方向の重力との釣り合いの式よりダスト速度を導いたところ、円盤半径1-30AUにおいて、0.01-0.1μmサイズのダストは蒸発流と共に上昇することがわかった。次に円盤半径1AUにおいて、赤道面へと沈殿するダスト粒子の合体成長過程を、光蒸発流によるダスト粒子の上昇を考慮して計算した。その結果、円盤表面におけるダスト粒子降下量に依っては、円盤表面付近の単位体積当たりの全ダスト表面積は大きく変化した。即ち、光蒸発流によるダスト粒子の上昇が観測量へ影響を及ぼす可能性が示唆された。
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Research Products
(6 results)