2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17540238
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
菅本 晶夫 お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (70132686)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂東 昌子 愛知大学, 法学部, 教授 (20025365)
九後 太一 京都大学, 基礎物理学研究所, 教授 (00115833)
ちょう基 哲 お茶の水女子大学, 人間文化研究科, 助教授 (10323859)
今村 洋介 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (80323492)
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Keywords | ペンタフォーク / 超弦理論 / 双対動力理論 / ジャンクション |
Research Abstract |
平成18年度には以下の研究を行った。代表者菅本と分担者坂東は、昨年度に引き続きQCDに双対な重力理論を用いて、ハドロン質量がスピンに依存する事を説明するために、ストリング全体にスピンを分布させた。この形式を用いると、メソンの質量がスピンに依存して変化することが理解できる。これに関する予備的な結果は、平成18年11月初旬にハワイで開催された日米合同の物理学会において、共同研究者の照沼幸子が発表した。菅本と坂東は、弦の第2量子化の方法をメソンの質量の評価に導入する試みを行った。この方法を用いると、昨年度の研究で見出された、異なるフレーバーをもつクォーク間ポテンシャルに存在する変曲点は、メソンの崩壊に寄与すると考えられる。従ってこの方法は崩壊率の計算にぜ応用できる事が期待される。これに関する予備的な結果は、上記のハワイの学会において共同研究者の深瀬陽子が発表した。また菅本は、昨年11月末に京都で開催されたYKIS06において「An Exotic Approach to Hadron Physics」というタイトルで講演を行ったが、その講演内容はProgress of Theoretical PhysicsのSupphmentに掲載されることになっている。分担者の曹は、超対称性模型において実験結果と矛盾しないニュートリノの質量を得るために、TeVスケールで超対称性を破う機構を研究したが、この機構は荷電ヒッグス粒子の崩壊過程を観測することによって検証できることが分かった。分担者の今村は、アノマリーが相殺するためにはブレーンをどのように配置すれば良いのかを研究したが、この研究はフレーバー構造をブレーンの配置から理解しようとする本研究にとって重要である。
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Research Products
(5 results)