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2005 Fiscal Year Annual Research Report

弱束縛核子多体問題への平均場アプローチ-ダイニュートロン相関と集団相関-

Research Project

Project/Area Number 17540244
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

松尾 正之  新潟大学, 自然科学系, 教授 (70212214)

Keywords連続状態QRPA理論 / ダイニュートロン相関 / ソフト八重極モード / ピグミー励起
Research Abstract

1.ソフト八重極モードにおけるダイニュートロン相関の分析
Skyrme-Hartree-Fock-Bogoliubov模型をもちいて中性子過剰O,Ca,Ni同位体の基底状態とその対相関を記述し、この基底状態の上にたつ八重極型励起モードを連続状態QRPA理論を用いて分析した。ドリップライン近傍核では、表面振動型の集団励起モード以外に、中性子分離エネルギーから始まる連続スペクトル領域に有意な八重極強度が現れる。この連続的励起モードの遷移密度の分析から、このモードがダイニュートロン相関を強く示していることが解明された。成果は研究集会、学会で報告し、また詳細な分析を含む論文を執筆中である。
2.一様核物質中での中性子超流動性とダイニュートロン相関の分析
一様核物質中での中性子対相関をGogny有効力および裸の核力(G3RS力)にもとづくBCS近似で記述し、中性子Cooper対の波動関数の空間的振る舞いを分析することにより、ダイニュートロン相関発現の機構の一般的な分析を行った。通常密度の1/10から10^<-4>でダイニュートロン相関が強まることを明らかにし、また、その機構をBCS-BECクロスオーバー現象と関連づけて論じた。さらに、ゼロレンジ有効対相関力がダイニュートロン相関を記述できるための条件を明らかにした。成果は研究集会、学会で報告し、また成果をまとめた論文はPhys.Rev.誌に掲載決定となっている。
3.中質量領域の変形中性子過剰核における双極子励起モードの分析
対相関は無視するがSkyrme相互作用のすべての項を厳格に取り扱うことにより、Hatree-Fock基底状態とRPAによる励起モードを完全にコンシステントに記述する理論形式で変形した中性子過剰核の双極子励起モードの分析を行った。分析は、Ni,Fe同位体を中心におこなった。Skyrme模型においてもいわゆるピグミー励起とみなすことのできる励起モードが存在すること、さらに、変形核でも一定の双極子強度が同程度現れることを解明した。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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