2007 Fiscal Year Annual Research Report
弱束縛核子多体問題への平均場アプローチ-ダイニュートロン相関と集団相関-
Project/Area Number |
17540244
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
松尾 正之 Niigata University, 自然科学系, 教授 (70212214)
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Keywords | 中性子過剰原子核 / ダイニュートロン相関 / 連続状態QRPA理論 / 軸対称変形HFB理論 / 中性子過剰Cr,Te,Fe同位体 |
Research Abstract |
1.ソフト励起状態におけるダイニュートロン相関の研究 1Sチャネルの対相互作用が一定の強度をもつようなデルタ型相互作用であると仮定し、その強度を散乱長さを再現するように設定した強結合対相関の状況において、表面型ダイニュートロン相関を示す低エネルギー集団振動モードが双極子、四重極、八重極のいずれにも現れることを示した。その成果はすでに論文として発表された。 2.現実的Skyrme有効相互作用を用いた連続状態QRPA模型と不安定核の四重極励起の研究 Skyrme有効相互作用の速度依存項まで取り入れた連続状態QRPA理論を初めて完成させた。エネルギー加重強度和則を満たすことなど、従来の連続状態QRPA理論の問題点を克服していることを数値計算によって確認した。 3.軸対称変形ハートレー=フォック=ボゴリューボブ計算コードによる変形不安定核の研究 前年度開発した、軸対称変形HFB計算コードを用いて、新たな変形領域の可能性が指摘されている中性子過剰のCr, Fe, Te同位体の変形機構を分析した。
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Research Products
(6 results)