2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17540248
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
三田 一郎 神奈川大学, 工学部, 教授 (60242806)
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Keywords | CP非保存 / B中間子 / 量子力学 / 素粒子 |
Research Abstract |
BファクトリーがKEK及びSLACで建設され、現在B中間子崩壊におけるフレーバー物理学がBelle(KEK)とBabar(SLAC)研究グループによって活発に研究されている。わたしの研究は両グループの研究を理論的にサポートしながら、実験結果から背景にある物理(特に標準理論を超える物理学)を引き出すことが目的である。 標準模型では崩壊課程B→γK^*→γKsπ^0、B→γKLπ^0→γKLπ^0におけるCP非保存は非常に小さい。従ってこれらの崩壊課程にCP非保存が見つかれば標準模型を超えた物理が発見されたことになる。わたしたちはこれらの崩壊課程におけるCP非保存を我々のグループが開発したPQCDのテクニークを使って計算した。本研究の結果はCP非保存は-(3.5±1.7)X 10^<-2>となった。従ってこれ以上のCP費保存が観測されたならば標準模型を超えた物理が発見されたことになる。 B→γp,B→γωはフレーバーを変化させる中性のカレントによって崩壊する。従ってこれらの崩壊は標準模型を超える物理が寄与する可能性が高い。これらの分岐比をPQCDテクニークを用いて計算した。その結果 Br(B^0→ρ^0γ)=(0.38±0.18)×10^<-6> Br(B^0→ω^-γ)=(0.54^<+0.23>_<-0.21>)×10^<-6> Br(B^4→ρ^+γ)=(0.68^<+0.36>_<-0.31>)×10^<-6> が得られた。この結果と実験が矛盾すれば新しい物理の効果による可能性がある。 その他b→sγと荷電ビッグス粒子の存在を検討した。
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Research Products
(3 results)