2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17540286
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Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
岡田 安弘 High Energy Accelerator Research Organization, 素粒子原子核研究所, 教授 (20212334)
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Keywords | 素粒子論 / 素粒子実験 / 超対称性 / フレーバー物理 / Bファクトリー / B中間子 / 素粒子標準模型 / タウ粒子 |
Research Abstract |
1.様々な超対称模型に対するフレーバー物理の総合解析 B中間子やK中間子の稀崩壊や混合、タウ粒子やミュー粒子のレプトンフレーバーを破る過程は標準模型の小林益川機構以外の新しいフレーバーの構造やCPの破れの原因を探るための重要な過程である。これらの過程はまた、現行のBファクトリー実験や近い将来に実現するLHCb実験やMEG実験に直接関係する。これまでの研究をテバトロンで発見されたBs粒子の混合を考慮に入れて拡張し、様々な超対称模型でクォークやレプトンのフレーバーシグナルの理論計算を行った。その結果をSuper Flavour Factory計画の検討に活用した。 2.超対称模型に於ける荷電ヒッグス粒子のB中間子崩壊に対する効果 B中間子のタウ粒子レプトニック崩壊やB中間子がD中間子やD^*中間子とタウ粒子に崩壊する過程は、超対称模型などに存在する荷電ヒッグス粒子に対する制限を付けることができることで注目されている。一方LHC実験では荷電ヒッグス粒子の直接生成が可能である。ここではB崩壊とLHC実験を両方組み合わせることで、荷電ヒッグス粒子に関する相互作用の情報がいかにして得られるかについて、超対称粒子のループ効果を含めた理論計算とLHC実験のシミュレーション研究で明らかにした。
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Research Products
(13 results)